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大学生観光まちづくりコンテスト2015市川ゼミ(政経)と歌代ゼミ(経営)が受賞

大分県知事賞を受賞した市川ゼミ大分班 マイナビ賞を受賞した歌代ゼミteam・Oita 山梨県知事賞を受賞した市川ゼミ山梨班 パフォーマンス賞を受賞した歌代ゼミteam・Osaka

大学生観光まちづくりコンテスト運営協議会(事務局:(株)JTBコーポレートセールス、(株)三菱総合研究所)が主催し、観光庁、文部科学省等が後援する「大学生観光まちづくりコンテスト2015」で、市川宏雄ゼミ(政経)が大分県知事賞と山梨県知事賞、歌代豊ゼミ(経営)がマイナビ賞とパフォーマンス賞を受賞した。

同コンテストは、説明会・基礎講座、現地フィールド調査・分析に基づき、大学生が観光まちづくりプランを競い合うコンテスト。5回目を迎える今年は、青森、山梨、大阪、大分(新規)の地区別ステージが開催されたほか、東京での留学生ステージが新設された。歌代ゼミは5年連続、市川ゼミは4年連続の受賞。

大分ステージの本選(9月10日、ホルトホール大分)で、大分県知事賞を受賞した市川ゼミ大分班の発表テーマは「ไปไหน ~よってみタイけん、おおいたけん~」。大分県の問題として別府・湯布院への観光客の集中を取り上げ、その力を借りつつ観光客数の分散を実現するための「寄り道プラン」を提案した。ターゲットは、訪日観光客数が増え始めているタイ人。福岡から別府への通り道にある日田・玖珠・九重・由布の名所に話題性を持ったアイディアを加え、フォトツーリズムやプロジェクションマッピングなどを展開し、夜は「お散歩ツーリズム」と題して各地の夜景を利用し、宿泊につながる提案を行った。

大分ステージで、歌代ゼミteam.Oitaは「大分コミュニティカレッジ構想~若者と高齢者による次世代共創型まちづくり~」を発表し、マイナビ賞を受賞した。大分は高齢者が住みやすい地域として評価が高く、移住者も多く、地域で活躍している高齢者を含めた「アクティブシニア」が魅力的な観光資源であることに着目。人との交流、体験を通して学び、成長する旅を指向する「意識高い系の若者」をターゲットとし、現地と移住者のアクティブシニアを生かした体験・交流ツアー、ワークショップを提供することにより、「世代、地域を超えて学びあうコミュニティカレッジ」構想を提案した。


山梨ステージの本選(9月12日、いちのみや桃の里 ふれあい文化館)では、「カワる、わたし。つなぐ、笛吹。」を発表した市川ゼミ山梨班が山梨県知事賞を受賞。笛吹市の問題点として観光資源が生かせていないこと、二次交通の便の悪さを取り上げ、レンタサイクルを用いたプランを提案した。ターゲットは、美と健康に一層の興味を持つ女性。本プランを「美活女子旅」と名付け、“ミズベ”を活用したいという県の意向から、川のミズベを生かしてキレイになる「川縁」プランを展開。これまで町に背中を向けられていた川が市民の憩いの場に”変わる”、笛吹に観光にやってきた人々が美しく”変わる”ことを目指した提案となっている。

大阪ステージの本選(9月18日、大阪府咲洲庁舎 咲洲ホール)では、歌代ゼミteam.Osakaが「Nishinari Satellite Campus構想~西成を“日本のディープな文化や伝統を学べる”キャンパスにする~」を発表し、会場投票によるパフォーマンス賞を受賞した。西成区では多くの訪日外国人がゲストハウスに滞在しているが、京都、奈良など大阪以外の観光をしているという問題に着目し、滞在者に大阪の魅力を訴求することにより、大阪での滞在を増やしてもらうことを提案した。大阪の魅力である伝統文化と庶民文化、さまざまな食文化、武道等の多様な文化資源を生かすこととし、西成のゲストハウス地域をレクチャーと体験型ツアーで日本文化を学べるサテライトキャンパスにしていくことをビジョンとして掲げた。