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Malaysian Symposium in Japan 2015 元駐マレーシア大使・堀江特任教授が講演

基調講演で力説する堀江特任教授

マレーシア政府が経済発展と産業基盤確立を目指すために掲げた「東方政策」について、理解を深めるためのシンポジウム「Malaysian Symposium in Japan 2015」が11月21日、駿河台キャンパス・グローバルフロントで開催された。

在日マレーシア学生の団体であるTeam L.E.P(Team Look East Policy)が主催するこのシンポは、政府の政策担当者と学生、研究者などが一堂に会し、東方政策についての意見交換などを行うことが目的。今回は「第2期・東方政策による高所得包括的経済の将来的可能性」をテーマに、マレーシア政府から首相科学顧問、在日マレーシア大使ら高官も多数出席し、学生も含め約150人が参加して行われた。

協賛団体を代表してあいさつに立った勝悦子副学長(国際交流担当)は、明治大学とマレーシアとの国際交流の歩みなどを紹介。本学の国際戦略やASEAN経済の将来性を背景に「マレーシアとの連携は不可欠。より深い関係を築いていきたい」と今後の展開に期待を込めた。

続いて行われた基調講演には、元駐マレーシア大使の堀江正彦特任教授(研究・知財戦略機構)が登壇。はじめに、8世紀以降の中国大陸や明治維新以降の欧米諸国から多くを学び繁栄してきた日本の国造りの歴史を紹介し、「マレーシアにも通ずる部分がある。これらを参考に新たな価値を創造すべきだ」と力説した。さらに、留学生派遣や日本企業の進出など、日本・マレーシアのこれまでの関係性を解説し、第2期・東方政策の独自ビジョンを提案。「ASEANのリーダーになれるのはマレーシアだ」と締めくくった。

後半には、パネルセッションやラウンドテーブルセッションが催され、次代を担う若者たちが、マレーシアの将来について議論を深めた。