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暖冬と言われながらも冬は冬、最も寒い時期の到来と共に今年も入試が始まった。

学校基本調査を眺めてみると、少子化が進む中においても4年制大学志願者数はこのところ66万人前後で推移している。最近の本学への志願者総数は10万人超であり、これは大学への進学を志す者の7人に1人が本学を受験している勘定になる。

全国の総志願者数のうち東京、神奈川、埼玉、千葉の大学志願者の割合は約30%を占めているが、本学ではその割合は学部によって差はあるものの遥かに高い。

地方会場での入試を実施するなどいろいろ取り組んではいるが、経済的現況からすれば止むを得ない結果として、本学が関東の一地方大学の位置付けになるのは少し寂しい気がする。

ともあれ、受験時の緊張しきった表情が4月には晴々しい笑顔で入学式に臨むであろう。そんな姿を目にすると、思わず「おめでとう」と口をついて出る。が、保護者と同伴する新入生はいつ親離れし、自立できるのだろうかなどと要らざる心配をしてしまう。

入試時期を過ぎれば、凛々しく成長した学生たちの卒業式、入学式。穏やかな春風そよぐ日和、近し。