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連合駿台会 1氏に学術賞、2氏に学術奨励賞授与

賞状を手にする3人の受賞者(左から高橋教授、松成特任講師、野尻講師) クローンブタをテーマに講演する松成特任講師

連合駿台会は1月20日、第22回連合駿台会学術賞・学術奨励賞を発表。商学部の高橋昭夫教授に学術賞を、文学部の野尻泰弘講師、研究・知財戦略機構の松成ひとみ特任講師に学術奨励賞をそれぞれ贈呈した。同賞は、政財界などで活躍する明治大学校友の親睦団体である連合駿台会が、本学教員らによる学術研究上の特に優れた成果を表彰するもの。

授賞式に先立ち、学術奨励賞受賞記念講演会が駿河台キャンパス・アカデミーコモンで行われ、あいさつに立った連合駿台会の山口政廣会長は「連合駿台会では若手の先生方の研究に期待する声が多く、今回の授賞を大変うれしく思う」と受賞者を祝し、「社会に貢献する大学、世界に発信する大学を掲げる本学として、日頃の研究成果がさらに評価されるよう、今後も世界へ発信してほしい」と要望した。

続いて、受賞者を代表して松成特任講師が「ブタが人を救う未来!? —クローンブタの医学研究利用への橋渡し—」をテーマに講演。松成特任講師は、恩師や関係者への感謝を述べつつ、「明治初の、世界初の技術を使って、素晴らしい科学に貢献するブタを作りたい」と今後の研究活動への意気込みを語った。
会場を移して行われた授賞式では、福宮賢一学長から賞状、山口会長から副賞が手渡された。福宮学長は、22回にわたる連合駿台会の支援に謝意を示すととも に、「研究成果は大変な苦労、努力の末にたどり着いた結果。この受賞を機にさらに高みを目指して努力され、今後も活躍されることを期待している」と祝福し た。

これを受け、受賞者3氏があいさつに立ち、「研究テーマは商品学。奉職25年の節目にこのような賞をいただけてうれしく思う。次を目指してあと1、2冊研 究単著を書きたい」(高橋教授)、「領主、領民など歴史的に無名な人物の真面目な態度が好き。偉人より学ぶことが多いのではないかと研究した。その点を評 価していただけたのはうれしい」(野尻講師)、「『クローンブタ』について高校生の時に知り、明治大学の長嶋比呂志先生の研究室を目指した。今後は高校生 に『明大を目指したい』と思ってもらえる研究で恩返ししたい」(松成特任講師)と、それぞれ研究の紹介や協力者への謝辞を述べ、今後一層の活躍を誓った。


連合駿台会学術賞

【社会科学】商学部教授 高橋 昭夫
『インターナル・マーケティングの理論と展開—人的資源管理との接点を求めて—』

連合駿台会学術奨励賞

【人文科学】文学部講師 野尻 泰弘
『近世日本の支配構造と藩地域』

【自然科学】研究・知財戦略機構特任講師 松成 ひとみ
『クローンブタ研究の再生医学領域への展開と貢献』