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国連創設70周年記念 セミナー・シリーズ 国連WFP日本大使・知花くららさんが登壇

学生とのダイアローグ(対話) 国連WFPの活動を紹介する知花さん

明治大学は1月22日、国連広報センターと立教大学、国際大学との共催による国連創設70周年記念「いま、日本から国連を考える」セミナー・シリーズ(全6回)の最終回を、駿河台キャンパス・リバティホールで開催。国連WFP(世界食糧計画)日本大使を務め、モデルとして活躍する知花くららさんが「未来への種まき~食べることは、生きること~」をテーマにトークセッションなどを行い、学生ら約300人が来場した。

まず根本かおる国連広報センター所長とのトークセッションに臨んだ知花さんは、国連WFPの支援活動で、ヨルダンのシリア難民キャンプや、キルギス、ザンビアなど各国を訪れた際の体験談を語り、苦しいときや悩んだときには「ファッションジャーナリストの生駒芳子さんにかけていただいた『100できなくても、10や1でいい。それでも0よりはずっといいから』という言葉に救われた」と振り返った。

また、スマートフォンをタップして飢餓に苦しむ子供たちへの寄付ができる世界初の飢餓撲滅アプリ「ShareTheMeal」の運営など、飢餓と貧困をなくすことを使命とする国連WFPのさまざまな活動を紹介。最後に「小さな一歩だが、実際に現地に行き、見て、聞いて、感じたことを皆さんに伝えるのが私にできること」と思いを語った。
続いて、知花さんと学生代表とのダイアローグ(対話)が行われ、明大生3人と立教大の学生1人の4人が登壇。ムスリムと人権問題、ベトナムでのボランティ ア活動とイギリスでの難民支援活動など、学生たちが自身の行っている取り組みを紹介すると、知花さんは感心した様子で聞き入るとともに、自ら学生にも質問していた。

来場者から事前に寄せられた質問に知花さんが答える時間も設けられ、その中で知花さんは「私たちには見えない“ものさし”があり、それで物事を判断する と、相手のためだと思っても上から目線になったりする。相手と同じ目線で、話を聞いたりすることが大切だ」と考えを述べた。

最後に、登壇した学生たちが「小さなことからでも支援ができることが分かった」、「実際に自分で現地へ行って、自分の目で見てみることが大切だと思った」 などと感想を語り、知花さんが「皆さんの気づきを、いろんな人にシェアしていただけるとうれしい」とダイアローグを締めくくった。