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市川ゼミ(政経)が静岡県南伊豆町で「日本公共政策学会会長賞」受賞講演

「日本公共政策学会会長賞」受賞にちなみ

南伊豆町の梅本町長(右から4番目)と一緒に

政治経済学部の市川宏雄ゼミナール(都市政策)の3年生6人が12月14日、静岡県南伊豆町で、梅本和熙町長や27人の地元中学生を前に、「日本公共政策学会会長賞」の受賞講演を行った。市川ゼミは、日本公共政策学会主催「公共政策フォーラム2015 in釧路」において、南伊豆町をケースに取り上げた発表を行い、学生政策コンペの最優秀賞にあたる同賞を受賞。これにちなみ、市川教授も含め地元から招待を受けて講演を行ったもの。

この公共政策学会のコンペには全国19大学から25チームが参加。「東京、大都市部から地方へ ひとの流れが地方を元気に、日本を元気に」というテーマのもと各チームが政策を提案し競い合った。市川ゼミは「『もの』ではない。『ひと』が動く。~『ふるさとおいでよ納税』で日本に活力めぐる~」をテーマに、南伊豆町の振興策を発表。ゼミの学生たちはケーススタディで事前に同町を何度も訪れ、現地での調査や行政への取材など、約3カ月にわたる準備を行った。
コンペでは、人口と貴重な収入源である観光客が減少し、南伊豆町が消滅可能性都市に位置づけられる中で、ふるさと納税をした人を現地に招き入れる新たなシ ステムを提案。納税した人に交通費や現地での宿泊費を提供するシステムや、空地への「納税の花畑」の設置、地域ごとのプレミアムイベントの開催など定住人 口の増加策を打ち出し、アイデアの新規性や実現性などが評価され、最優秀賞の受賞に至った。

南伊豆町の庁舎内で行われた講演では、市川教授と梅本町長による意見交換会なども行われ、講演後の講評では「南伊豆を取り上げてもらっただけでもありがた いのに、受賞の知らせは私たちも非常にうれしかった。発表を見て、地元に住む人では気づきにくい長所が南伊豆にはたくさんあるのだと感じた」とねぎらいの 言葉が寄せられた。学生たちも「大変な作業だったが、受賞しただけでなく地元からも感謝されて、努力の甲斐があった」と感激した様子だった。