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国際学術研究会「交響する古代6」を開催

石川教授による基調講演の模様

明治大学日本古代学研究所(研究クラスター)や大学院文学研究科などは1月20日、21日の2日間、国際学術研究会「交響する古代6」を駿河台キャンパス・グローバルフロント多目的室にて開催。日本古代学の総合化を進めるべく、<古代文化資源の国際化とその意義>を全体テーマに、国内外6カ国の研究者や本学大学院生らの研究報告、石川日出志教授(文学部長・文学研究科長)による基調講演などが行われた。

「交響する古代」は2010年に初開催され、今回で6回目。本学では2004年度から日本古代学に関する共同研究と大学院生教育を組織的に展開しており、共同研究では歴史学・考古学・文学・民俗学・民族学の分野横断的な研究を推進している。
その推進の核となる日本古代学研究所の研究プロジェクト「日本古代学研究の世界的拠点形成」(研究代表者:石川教授)は、文部科学省の平成26~30年度「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」(大型研究)に採択されている。

初日の20日に行われた石川教授の基調講演は、「座談会<日本民族の起源>(1948)とその後の日本考古学」がテーマ。本学が所蔵する岡正雄資料・杉原 荘介資料、井上光貞資料の文化資源化を行うプロジェクトの一環として、1948年に行われた研究者4人の座談会に対する考古学界の厳しい反応を紹介した。

石川教授は「日本考古学界は21世紀を迎えて、20世紀後半の考古学史を共有する状況が薄らぎつつある。日本考古学の近現代史を課題とする議論を重ねる必要がある」などと問題提起した。