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ズームアップ 第549回「不調乗り越えラストシーズンへ」

卓球部 町 飛鳥



 
今年度最後の大会でベストゲームを披露した。国内最大規模の全日本選手権で、町飛鳥(商3=青森山田)が塩野真人(東京アート)を下し、ランク入りを果たした。

「完璧でした」。カットマンの塩野に対し、終始ペースを握った。ラリーになってもミスを出すことなく、緩急をつけたプレーで相手を揺さぶった。終わってみれば4—0のストレート勝ち。「まさかストレートで勝てるとは思っていなかった」と本人も驚きの会心のプレーでランク入りを決めた。

苦しい1年を過ごした。夏以降、調子を崩し思うようなプレーができなかった。インカレ準決勝の早大戦では最終5番手で敗戦し、秋季リーグ戦もトップバッ ターとして起用されるも勝ち星を挙げられず。「本当に申し訳ない。もっとしっかりしないといけない」と自身の敗戦を何度も悔やんだ。それから一から練習を 積み重ね徐々に調子を戻していき、年末には実業団チームの合宿にも参加。今大会ではその成果を実感できた。

2016年最初の大会で納得のプレーを見せ、好スタートを切った町。来年度は主将としてチームを率いる。今年度の団体戦のタイトルは春季リーグのみと苦汁をなめただけに「来年は全部優勝して終わりたい」と意気込む。主将として挑む町のラストシーズンが始まる。

(まち・あすか  商3 青森山田高 174cm・70kg)

文・板橋 洋子(情コミ3) 写真・吉田 周平(情コミ2)