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難民かけはしプロジェクト チャリティランナーとして外国人学生が東京マラソンを完走



国連UNHCR協会(国連難民高等弁務官事務所・日本委員会)が応援する、東京マラソン2016(2月28日開催)を通じた難民支援活動「難民かけはしプロジェクト」に、国際日本学部4年の外国人学生がチャリティランナーとして参加、見事に完走を果たした。学生からの寄稿を以下に掲載する。

難民かけはしプロジェクトが世界中の難民たちを援助していることを知って、フルマラソンへの挑戦がかねてからの夢だったこともあり、チャリティランナーとしてプロジェクトに参加することを決めました。また、このプロジェクトは、少しでも多くの方に、日本に住む難民への支援を応援していただくチャンスであるとも考えました。

他のかけはしランナーと共に練習はしていましたが、東京マラソン当日になっても、自分が今まで走ったことのないような長距離を走りきることを想像できませんでした。フルマラソンを走ることは、自分の身体的弱さとの戦いであるように感じました。
走っている中でいくつか困難な場面もありました。そんな中自分を困難から救ってくれたのが、難民かけはしプロジェクトの仲間たちでした。一般の方々も、沿 道から「頑張れ!」と声援をくれたり、ドリンクを用意して待っていてくれたり、さまざまな方法で自分を助けてくれました。こうしたすべての人たちの支えが あり、42.195kmを完走することができました。

私は、日本に来る前、アフガニスタンで暮らしていました。当時は少数派への迫害や暴力、多くの残虐行為が日常的に横行していました。母国での生活が困難を 極めたため、日本に避難しました。日本に来た難民を助けてくれたことに対して、日本の社会や日本の方々には、大いに感謝しています。難民たちが日本語を学 ぶ機会がさらに増え、日本の文化により順応しやすくなるために、今後日本に住む難民の家族へのサポートがより充実すると大変ありがたく思います。

世界中で日本が果たしている難民問題解決への貢献は重要なもので、難民の一人としてとても感謝しています。難民かけはしプロジェクトが、皆さんの日本にお ける難民問題への理解をさらに深めていただくためのきっかけとなることを願っています。そして、日本に住む難民がよりよい生活を送れるよう、皆さんがさら なるご協力をしてくださるとすれば、本当にありがたく思います。

(翻訳:国際日本学部3年 高野 千夏)