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明治高校卒業式「紫紺を胸に」280人が学舎を巣立つ

笑顔と涙、母校での最後の校歌斉唱 「明高」の誇りを胸に、今後の活躍を誓う田勢さん

明治大学付属明治高等学校は3月10日、2015年度(第68回)卒業証書授与式を同校鵜澤総明ホールにて挙行。280人の卒業生が笑顔や涙とともに、たくさんの思い出が詰まった母校に別れを告げた。卒業生のうち261人が明大に進学し、19人が他大学などに進む。

式典には、日髙憲三理事長、福宮賢一学長をはじめとする大学役員・役職者も出席し、卒業生の門出を祝った。お世話になった教師や保護者、在校生らに見守られながら、卒業生一人ひとりが名前を呼ばれ、壇上で卒業証書を受け取った。

安藏伸治校長が病気療養中のため、式辞を代読した田中徹太郎副校長は、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業への明大の参画などを受けて施行した、語学力強化のための新カリキュラムの第一期生でもある卒業生に対し、『水滴垂れ石を穿つ』という例えを用い、「3年間の継続的な努力が結実し、卒業へと結びついた」とねぎらった。

また、「これからの人生、大きな艱難や歴史的変化が立ちはだかるかもしれないが、水滴が石に穴をあけてしまうように、小さな努力の継続が大きな結果をもたらすことを忘れず、今後の人生を生きてほしい」と激励した。

卒業生を代表して答辞に立った田勢也子さんは、学業や学校行事の運営、班部活動を通じて、何度も「高い壁」にぶつかりながらも乗り越え、多くの「変革」を経験したことに触れ、「すべての方々への感謝の気持ちと、紫紺を胸に、前を向いてこれからの未来へまい進していきたい」と決意を語った。

締めくくりに、卒業生は万感の思いで、母校での最後の校歌を全員で斉唱。新たなステージへの第一歩を踏み出した。