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ガバナンス研究科 学生有志が“政策形成を考える会”を発足

「LGBTって、何?」と題してシンポジウムを開催

LGBTなど性的少数者について見地を深めたシンポ

専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)の学生有志が、日頃抱く問題意識を提起・共有する場を設け、さまざまな立場の価値観に触れる活動を行うことを目的に、“ガバナンス研究科政策形成を考える会”を発足。このほど、「LGBTって、何?」と題するシンポジウムを駿河台キャンパス・グローバルフロントにて開催した。

このシンポジウムには、LGBT(性的少数者を限定的に指す言葉)の当事者として活動する豊島区議・石川大我さん、中野区議・石坂わたるさん、明治大学・松岡宗嗣さんの3人を招いた。
LGBTなど性的少数者は、大手広告代理店の調査では日本の人口の約7.6%を占めるとも言われている。実数で900万人以上、13人に1人ということになり、学校のクラスにも1人、2人はいるという計算になる。

誰もが自分らしく生活できる社会を目指して、さまざまな立場から活動している当事者の3人からは、小学校高学年で自身の性を意識し、自分は異常ではないか とずっと感じてきた苦悩や、「誤解を解きたい」「正確な情報を伝えたい」という、社会を変えようとするエネルギーに満ちあふれた思いなど、多くの話をうか がうことができた。

質疑応答では、参加者からさまざまな観点で質問がなされ、3人が熱心に回答。参加者らにとっては、LGBTなど性的少数者についての見地を大いに深められる機会となった。

自分の気持ちを抑え、自身を否定しながら日々を過ごす、そんな人たちが「ありのまま」の生活ができる環境こそが重要であり、自分と違う考え方や生き方を選 択する人を認め、受け入れることができるかどうかが今後重要であると、改めて考えるきっかけとなったシンポジウムであった。

ガバナンス研究科/伊丹市議
山薗 有理