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オープン講座 やさしく学ぶ「男女共同参画」“イクメン”“イクボス”研究者らが語る

笑いも交えながら講演した瀬地山氏 男女がともに活躍できる社会を目指し意見交換

リバティアカデミーと明治大学男女共同参画推進センター女性研究者研究活動支援事業推進本部は5月14日、オープン講座「やさしく学ぶ『男女共同参画』~来て見て知って、話してみよう~」を生田キャンパス・地域産学連携研究センターで開催した。男女共同参画について分かりやすく解説し、誰もが働きやすい社会を考えるきっかけを提供することが目的で、50人を超える受講生が熱心に耳を傾けた。

明治大学は、平成26年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」に採択されたことを契機に男女共同参画推進センターを、そのもとに女性研究者研究活動支援事業推進本部を設立。推進本部では、本学研究者の育児や介護などのライフイベントと研究の両立を支援するため、学生を研究支援者として雇用し、研究に関する補助業務を行う事業を開始したほか、休日出勤日の保育費用の補助などを行ってきた。

講座の前半では、東京大学大学院総合文化研究科教授の瀬地山角氏が「笑って考える男女共同参画」と題して基調講演。ジェンダー論の分野では数少ない男性研究者で、東大の「受けたい授業ランキングNo.1」としてメディアでも紹介されている瀬地山氏は、自身の育児経験も交え、日本の男女共同参画に関する現状や課題について男性目線で解説した。

後半は「共に活躍できる研究環境のダイバーシティについて」をテーマとしたパネルディスカッション。モデレーターとして女性研究者研究活動支援事業推進本部代表の辻村みよ子法科大学院教授、パネリストとして瀬地山氏、石舘周三氏(資生堂リサーチセンター研究推進部総務室長)、川上直人農学部教授、小林正人理工学部教授、石田祥子理工学部講師の5人が登壇した。

ここでは、国内企業の中でも男女共同参画の取り組みでトップクラスの資生堂における事例や、明治大学生田キャンパスの職場・研究環境の現状と課題、その改善点などを紹介。男女がともに活躍できる社会や研究環境について活発な意見交換が行われた後、辻村教授が「産学連携だけでなく、『産学官民』と地域が連携し、相乗効果を生み出すことが必要だ」とまとめ、講座は盛況のうちに終了となった。