本棚「日本人の魂の古層」

金山 秋男 編著(明治大学出版会、2,600円+税)



編著者金山氏の「まえがき」にあるように、本書は明治大学リバティアカデミーという生涯学習プログラムのひとつ、「日本人の魂の古層を探る」全12回の中から、金山氏「常世の思想」・居駒永幸氏「魂の還る処」・岩野卓司氏「石原莞爾から宮沢賢治へ」の三講を採録する。さらに、従来の知的営みが「古層」とどのように関係を結び、今後どのように展開していくのか、編集部のインタビューに答える形での中沢新一氏の「<古層>の探りかた」を加えた四章から成る。

内容的には、前二章と後二章とに分かれるが、そこには共通して日本人の「魂の古層」を民俗学的に鋭く捉え、且つ平明に物語る姿勢を読み取ることの出来る、刺激的な好書である。

惜しむらくは、値段の設定がもう少し安価に抑えられたらと思った。

林雅彦・名誉教授(編著者は法学部教授)

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