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国際日本学部 マルチリンガルアーティスト May J.さんを迎え特別講義



国籍を超えて日本の音楽・文化について考える機会に

国際日本学部は6月8日、マルチリンガルアーティストとして活躍するMay J. さんをゲスト講師に迎え、中野キャンパスで特別講義を開催。会場は300人を超える学生たちで埋め尽くされた。

講演テーマは「日本の音楽と世界—架け橋としての『J-MELO』を中心に」。近年、海外で活躍する日本のポップ・ミュージックのアーティストが増え、アニソン(アニメ作品に使用される楽曲)歌手やアイドル、ビジュアル系アーティストらによるライブイベントも世界中で開催されている。こうした日本音楽の海外での人気に貢献してきたのが、NHKワールド(国際放送)が2005年に始めた音楽番組「J-MELO」。同番組の司会を務めるMay J.さんが、番組を通して生まれた世界への意識や、歌手としてまた一人の人間としての今の思い、次の世代に伝えたいことなど、学生を前に語った。

後半では、May J.さんから学生に対し「日本のアーティストや日本音楽が、世界で受け入れられるためにはどうしたらよいか」といった質問が投げかけられた。会場からは、多言語による楽曲配信やソーシャル・メディアを活用した発信、日本語の固有の美しさや旋律を発信していくことが日本のアピールになるといった学生の視点からの意見が多数出された。また、留学生からは日本音楽の自国での受容の現状とこれからの可能性について積極的な発言が飛び交うなど、会場が一体となって、日本の音楽・文化を世界に発信するための議論が展開された。

講義の最後には、May J.さんが「J-MELO」のテーマ曲として7月にリリースする新曲 ”Have Dreams!” を熱唱し、会場の盛り上がりは最高潮に。参加した学生たちにとって、第一線で活躍するアーティストとの交流は、大きな刺激を受ける機会となった。

【May J.プロフィール】

日本、イラン、トルコ、ロシア、スペイン、イギリスのバックグラウンドを持ち多彩な言語を操るマルチリンガルアーティスト。圧倒的な歌唱力とパワフルかつ澄んだ繊細な歌声、そして前向きでポジティブなメッセージが共感を呼び、幅広い世代から支持を受けている。2014年公開のディズニー映画「アナと雪の女王」の日本版主題歌を担当した。