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ズームアップ 第554回「チームに欠かせない守護神」

ハンドボール部 飛知和 龍哉



57年ぶりの関東学生春季1部リーグ優勝に導いたうちの一人だ。飛知和龍哉(経営3=法政二)のポジションはゴールキーパー(GK)。速いもので時速100km以上のシュートに何度も立ち向かわなければならない。

今季、ルーキーのGK・前原大輝(商1=横浜創学館)の活躍が飛知和に刺激を与えた。決定的な場面で当たり嫌な流れを断ち切る大きなプレーだ。一気に正GK争いが過熱するところだが飛知和は冷静だった。「僕が駄目でも前原がいてくれるのは気楽にできる。チームが勝てればいいのでレギュラー争いとかは気にしていない」。個人よりもチームを優先するのが飛知和の考えだ。

の後国士大戦で優勝を左右する大きなプレーがあった。同点で迎えたラスト6秒で相手にとって決定的なシュートを2本セーブした。この試合に負けていればリーグ戦2位だっただけに優勝を引き寄せた執念の守りだった。長い間遠ざかっていた栄冠をつかみ、自信をつけた飛知和。この1年でさらなる飛躍をしたい。

(ひちわ・たつや 経営3 法政二 182cm 78kg)

文・写真/吉田 周平(情コミ3)