Go Forward

理工学部の学生が府中市役所で「新しい地域の小学校」づくりをプレゼンテーション

農業と食を重んじる小学校を提案する学生

理工学部建築学科3年生の設計演習「計画・設計スタジオ1」では、実在する敷地を想定し、地域の社会的なニーズを踏まえながら公益的施設を計画・設計する課題に取り組んでいる。今年度は、東京都府中市内の4つの小学校の更新を想定し、少子高齢化が進行する時代の中で、地域社会の要となる「新しい地域の小学校」の設計に約80人の学生が挑んだ。出題された課題について、学内の講評会などを経て選抜された16人の学生は、演習のまとめとして、成果物の展示と地域住民や小学校関係者、行政関係者に向けたプレゼンテーションを7月23日に府中市役所で実施した。
今回与えられた課題は、(1)駅前の立地を活かし、地域に開かれた場所として活用されることを目指した「エキマエリビングのある小学校」。(2)企業の事業所と隣接した立地を活かし、ものづくりを通した交流拠点を目指した「クリエーション・ファブのある小学校」。(3)緑豊かな土地柄を活かし、食と農に関する学びの場の提供を目指した「食と都市農業を通じて地域に開く小学校」。(4)プロサッカー選手を輩出するなどスポーツが盛んな特色を活かし、スポーツを通じた交流の場を目指した「スポーツを通して健康を育む小学校」の4つのテーマ。

指導にあたった田中友章理工学部教授進行のもと、ひとつの課題について4人の学生たちが、それぞれ成果物のコンセプトや、設計計画についてプレゼンを行った。

プレゼン後には、参加者との質疑応答が行われ、「駐輪場の重要性など、実際に住んで分かることも取り入れるともっと良かった」「学生たちの自由で豊かな発想に驚いた」といった声が聞こえるなど、活発な意見交換がなされた。