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震災復興支援センターが映画「新地町の漁師たち」の上映会を開催

対談では漁師たちが新地町の現状を語った

震災復興支援センターは7月2日、東日本大震災の風化防止と、原発事故による風評被害解決の一助となることを目的に、ドキュメンタリー映画『新地町の漁師たち』の上映会を和泉キャンパス・図書館ホールで開催。学生や地元の関係者、一般の方など約80人が来場した。

同映画は、福島県新地町を舞台に、2011年6月から2014年11月の安波祭(海上の安全と豊漁を祈願する祭)開催までの3年半を記録したドキュメンタリー作品。震災により海に流れ出たがれき撤去の様子や汚染水対策を巡る東京電力とのやりとりをはじめ、東日本大震災による津波と原発事故が、漁業活動を生業としていた新地町の漁師たちの生活にどのような影響を及ぼしたのかといった問題について言及している。
参加した来場者からは「漁師の方の想いと怒りが上手く映像に捉えられていた」「復興の定義について改めて考えさせられた」などの感想が寄せられた。

上映後には、震災復興支援センターの鳥居高副センター長(商学部教授)進行のもと、同映画の監督を務めた山田徹氏と新地町の漁師4人による対談を実施。漁業の本操業に向けた準備を進めていることや、監督が映画に込めたメッセージ、復興の現状と想いなどについて話題が上がり、被災者と来場者との間で意見交換が行われた。

対談後には、福島県釣師浜漁港の試験操業で水揚げされたコウナゴが来場者全員に配られるなど、盛会のうちに終了した。

明治大学と福島県新地町

新地町は福島県最北部の太平洋沿岸に位置する、人口約8,000人の町。2012年1月の「復興支援に関する協定」締結以降、先端農業分野や教育連携、学生・教職員による祭り支援など、震災復興支援センターを中心に、さまざまな取り組みを展開している。