Go Forward

「共に手を携え、力を出し合い前進」理事長 柳谷 孝



本日は、日本全国、そして海外の支部から大勢の皆さまにご出席をいただき、誠にありがとうございます。また、日頃より本学に多大なるご支援を賜りまして、厚く御礼を申し上げます。

さて、本年5月10日に新理事会がスタートいたしました。その直後から、本学が直面している喫緊の様々な重要課題について、理事一同で情報共有を図り、精力的に検討を重ねております。入学定員管理の厳格化に伴う学費収入の減少、老朽化した施設設備の修繕など、教育・研究活動の基盤となる財政に大きな影響を及ぼす課題も抱えております。こうした懸案事項を慎重に検討し、大学全体を俯瞰し、優先順位を見極めてメリハリをつけて対応を図り、山積した諸課題の解決に全力で取り組んでいきたいと考えております。

数日前に、厚生労働省から最新の日本の平均寿命が発表され、男性が80.79歳、女性が87.05歳と最高記録を更新したそうです。また平均寿命とともに、2015年に生まれた子供のうち、男性の4人に1人、女性の2人に1人は、90歳以上まで生きられるであろうということも発表しています。このことは、2100年を超え、22世紀に生きる世代が誕生していることを意味しています。その22世紀に、明治大学が引き続きトップユニバーシティとして輝き続けているか。新理事会は、後の歴史に問われる重要な地点に、いま立っているものと理解しております。

そのような状況では、新理事会だけでなく、学生・教職員そして校友・父母の皆さまが同じ船に乗って、共に手を携えながら力を出し合い前進させていくことが必要だと考えています。船を動かすためには、目的地を定め、進むべき方向や途中に立ち寄る港も決めていく必要があります。そして、出港したらどの程度のスピードにするか、天候や潮目も見極めながら、取舵をとるのか面舵いっぱいにするのか判断する必要があります。加えて、進めていく中で燃料や食料が足りているかをチェックすることも大切です。私は、ここにいる校友の皆さまも同じ船(Same boat)に乗っているものと思っております。どうか皆さま、明治大学を更に発展させるため、Same boatで共に進んでいこうではありませんか。

結びに、向殿校友会長をはじめ、校友会の皆さまのご繁栄をお祈りし、本日の代議員総会の議事が円滑に進められますことを祈念いたしまして、甚だ簡単ではございますが、私のあいさつとさせていただきます。