Go Forward

理工・山本俊哉研究室がドイツで陸前高田市の復興支援活動を発表

多くの来場者の関心を集めた学生による口頭発表 オッテンゼン地区資料館で開催された特別ポスター展

理工学部建築学科の山本俊哉研究室(都市計画)は7月13日、ドイツ北部の大都市・ハンブルク市で開催された日独シンポジウムにて、岩手県陸前高田市における東日本大震災の復興支援活動に関する口頭発表とポスター発表を行った。

このシンポジウムは、東京都墨田区向島地区とハンブルク市アルトナ区オッテンゼンとの地区交流25周年を記念し、「日本におけるまちづくりと防災対処方法」をテーマに開催されたもの。当日は、山本研究室の学部生・大学院生22人が参加し、日本の防災やまちづくりに関心を持つ研究者や現地の市民ら約60人と議論を深めた。

震災直後から取り組み、5年目を迎えた陸前高田市の復興支援活動について口頭発表を行った学生は、住宅再建、高台移転といった課題の分析や、津波からの避難場所や避難経路を書き加えた「逃げ地図(避難地形時間地図)」の紹介など具体的な項目について報告した。また、墨田区向島の防災やアート、まちづくりなど日ごろの研究活動について口頭発表を行うと、この日のためにベルリンやハノーファーから訪れた参加者からは、「学生の発表のレベルが想像以上に高かった」「日本の震災復興の実情について理解が深まった」といった感想が寄せられた。

シンポジウムのほかにもアルトナーレ市民芸術祭に参加した学生らは、これまでの取り組みをドイツ語で翻訳した13枚のポスターの展示やアートパフォーマンスなど、ドイツで精力的に活動を行った。