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学恩は、山より高く、海より深し~寄付は母校との絆

宮北 秀吉(1975年 農学部卒)

私が農学部農業経済学科に入学したのは昭和46年です。当時の生田校舎は牛やヤギの家畜がおり、木造研究棟も残っていてどこかのどかな雰囲気がありました。

ただ時代は学園闘争のピークであり、生田校舎も騒然とした状態でありました。生協の運営権を巡る内ゲバ、過激派による授業の暴力的なボイコット、逆に大学側のロックアウトもありました。そのような状況下でも農学部と工学部の学生は地道によく勉強していました。

自然科学系が主流の生田校舎で、農業経済学科は経済学と自然科学の両方を学べ、指導教官との距離が近くて家庭的な一面がありました。ゼミは農業金融の岡田正雄教授で、温厚で優しい教授の指導のもと経済学や金融を学びました。当時はまだ近代経済学とマルクス経済学が同時併存している状態でした。

私は牧場経営を経て、現在不動産賃貸業を営んでおります。その経営の基礎となる、農学、経済学、経営学、簿記会計等を人徳のある優秀な教官との人間的なふれあいの中幅広く学ぶことができ、母校明治大学には大変感謝しています。ある教授からは、ビジネスで成功したいなら法学も学び、リーガルマインドも大切だと助言していただきました。それで法学部で民法や商法の単位も取得しました。それが社会人になって宅建試験や資格取得に大変役立ちました。

私の今日の礎を築いてくれた母校に恩返しの意味でキャンパス整備サポート資金に微力ながら寄付していて、今後も継続したいと思います。又、校友会札幌地域支部の幹事として校友会活動で少しでも母校の役に立ちたいと頑張っています。

改めて、明治大学からはかけがえの無い有益な青春4年間と学問的基礎をもたらされたことに感謝しています。素晴らしいキャンパスや、受験者数日本一を争うなど母校の発展と、次女が経営学部を卒業して親子2代で校友になったこと、この2つが私心からの大きな喜びであり誇りとするところです。