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うれしい「再会」、新しい「つながり」第19回ホームカミングデー

青春を謳歌したあの頃を思い出し校歌斉唱 明大生が笑顔で先輩をおもてなし

年に一度、校友(卒業生)を母校に迎える「第19回ホームカミングデー」が10月23日、駿河台キャンパスで開催された。校友やその家族ら約4300人が集い、恩師や懐かしい旧友との再会、学生との交流など、晴れやかな秋の一日を満喫した。【8面に関連記事

アカデミーホールで挙行された開会式は、テレビ静岡の吉澤美菜アナウンサー(2011年政経卒)の司会で進行。寺内威太郎運営委員長(文学部教授)による開式の辞に続き、統括責任者の柳谷孝理事長があいさつに立った。柳谷理事長は、1998年のリバティタワー竣工を皮切りとした施設整備や教育・研究、さらには国際化の取り組みなど、日々進化を遂げる明治大学について言及。「隔世の感があるかもしれないが、今日を機に母校を身近に感じ、卒業生としての誇りをもっていただければ」と歓迎の意を表した。

続いて登壇した土屋恵一郎学長は、能楽師・世阿弥が残した言葉「初心忘るべからず」を紹介し、「最初の志を忘れずに、さまざまな困難を乗り越えた時、花を咲かせることができる」と解説。「135年の歴史を誇る本学も初心である建学の精神を胸に、皆さんと共に新しい未来を切り拓いていきたい」と力強く宣言した。

校友会の向殿政男会長は「現在の明大があるのは、教職員・学生の努力はもちろん、校友の皆さんの活躍のお陰。これを継続するためにも、さらに母校をバックアップしていただきたい」と支援を呼びかけた。

その後、卒業後60・50・40・30・20・10年にあたる特別招待校友をそれぞれ代表し、明大野球部OB会駿台倶楽部会長で野球評論家の土井淳氏(1956年商卒)▽弁護士・元厚生労働大臣の細川律夫氏(1966年法卒)▽(株)朝日サービス代表取締役社長の丸山清光氏(1976年商卒)▽京焼・清水焼窯元の武内裕氏(1986年法卒)▽文筆家・ハフィントンポスト記者の猪谷千香氏(1996年文研博士前期課程修了)▽慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授・(株)メタジェン代表取締役社長の福田真嗣氏(2006年農研博士後期課程修了)の6氏が、学生時代の思い出や現在の仕事、母校への期待などを語った。

最後は、参加者全員で肩を組み、校歌を3番まで高らかに斉唱。盛況の中で開会式は終了した。

当日は、リバティタワー、アカデミーコモン、グローバルフロントの各会場で講演会や学生報告会など多数プログラムを開催。恒例のマンドリン倶楽部コンサートや物産展、子供向け「キッズワークショップ」も好評で、多くの人で賑わっていた。