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国際日本古代学研究クラスター 「火の国・熊本の古代を語る」を熊本で開催

「火の国・熊本」の古代を解説する吉村名誉教授

国際日本古代学研究クラスター(代表=石川日出志文学部教授)は11月3日、くまもと県民交流館パレラ・パレラホール(熊本市)において日本古代学熊本講演会「火の国・熊本の古代を語る」を開催。くまもと県民カレッジ特別企画事業「くまもと教育の日」の関連イベントとして、熊本県教育委員会が共催し、熊本県父母会と校友会熊本県支部および熊本日日新聞社が後援した。

国際日本古代学研究クラスターは、2014年7月から「鞠智城シンポジウム」を熊本県と共催するなど連携を深めている。今回は、熊本において、研究成果を発信しようという試みであったが、4月に発生した熊本地震を受け、新たに「熊本を元気に、励まそう」という目標も加えられた。

当日は、5人の研究者が登壇。石川教授は「弥生時代青銅器と熊本」、佐々木憲一文学部教授は「古墳時代の熊本」、吉村武彦名誉教授は「江田船山古墳出土大刀銘と5世紀の社会」、井上和人文学研究科特任教授は「古代山城・鞠智城と都城」、加藤友康文学研究科特任教授は「平安時代の肥後国」と、熊本に関連した研究成果をそれぞれ発表。いずれも、熊本県内の古代像を描くように魅力的に語り、来場者から好評を博した。父母会をはじめとする来場者は、しばし大学生に戻った様子で各講師の話に耳を傾けた。震災後という時期であったが、141人が来場した。

(文学部教授 石川 日出志、名誉教授 吉村 武彦)