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駿河台ボランティアセンターが「首都直下地震から命をどう守る?」——防災講座&ワークショップを開催

「日頃からの“想像力”が重要」と中林特任教授

駿河台ボランティアセンターは12月6日、2016年度秋学期の防災講座&ワークショップを駿河台キャンパス・リバティタワーで開催した。今回は、都市防災学の第一人者である中林一樹政治経済学研究科特任教授と、東日本大震災の時、学生部長として陣頭指揮にあたった松橋公治文学部教授を講師に迎え、「首都直下地震から命をどう守る?」をテーマに実施した。

中林特任教授は、熊本地震をはじめ震度7を観測した各地震の被害状況について説明した後、首都直下地震の発生場所別の被害想定について、さまざまなデータの分析結果を基に解説した。地震発生時の帰宅困難者に焦点を当てたパートでは、松橋教授が「東日本大震災のとき明治大学は…」と題して、地震発生から帰宅困難者の受け入れ、以降の明治大学の体制づくりや自治体との協力体制などについて、自身の体験を踏まえながら報告した。

続いて行われたワークショップでは、中林特任教授が“大学にいて帰宅困難になった場合”を想定した状況別の質問を複数用意。参加者に対して「その時、自分がどう備え、行動をとるか」について考えさせた。他にも、自分が被災者になった時を日頃から想定することの大切さ、そのための備えを実践する“自助”の心構えについて紹介し、「災害を『想像』し、対策を『創造』する。それができれば災害は乗り越えられる」と締めくくった。