Go Forward

「『前へ』今まさに問われる将来戦略」野村不動産ホールディングス株式会社 取締役社長 沓掛 英二さん(1984年政治経済学部卒業)



学生時代は政治経済学部で財政学を学んだ。成長性の高い証券業界に魅力を感じ、野村證券に入社した。

金融商品にはリスクがつきもの。「リスクは低く、利益は高く」と望むお客さまに対して、真剣に考えれば考えるほど、失敗することもあった。しかし、その失敗をどう乗り越え、お客さまと信頼関係を築くことができるか。仕事の成果は、ノルマや数字ではなく、お客さまとの信頼関係だと学んだ。一生お付き合いできる関係を1つの支店で10人位は築きたいと、意識するようになった。30年続けた成果は、新たなビジネスを生み、マネジメントの場面でも生かされた。

2014年6月、野村證券の執行役副社長から、野村不動産ホールディングス副社長に転身した(翌年、取締役社長に)。不動産ビジネスは人の一生に関わる仕事。個人の住環境の充実はもちろん、まちづくりという観点でのサービスも重要になる。科学技術の進歩、人口減少や高齢化から生じるライフスタイルの変化、そして東京五輪。社会の変化にどう対応していくか、その先を見据えた将来戦略を今まさに問われている。

2020年以降、東京はさらに国際都市へと変貌を遂げる。その中心にある明治大学は、これまで時代や社会の変化に対応してきたように、アカデミックな分野での国際化、そしてイノベーションに向けて進まなければならない。そう、「前へ」の精神で。

<沓掛さんのインタビューは、広報誌「明治」第73号(2017年1月15日発行)に掲載しています>