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「現代日本社会を『戦後70年』から考える」を開催——NHK番組を用いたアクティブラーニング



NHKが作成したドキュメンタリー映像を用いたアクティブラーニングプログラム「現代日本社会を『戦後70年』から考える」が1月19日~23日、和泉キャンパス・和泉図書館ホールで開催された。

同プログラムは、教育開発・支援センターが初年次教育の一環として2013年度から開始し、今年度が最終年度。現代日本社会が直面している諸課題を「戦後70年」という時間軸から取り上げ、番組を上映し、平成生まれの学生が「触れ」、これらの課題を「知り」、番組制作者と学生との対話を通じて「考える」機会を提供するもの。「制作者」と「視聴者」の直接的なキャッチボールを行いながら、映像を読み解く視点を養うことも目的に企画された。

今回は、アジア・太平洋戦争をめぐる近隣諸国との対立、沖縄の基地問題、戦後日本における女性など5作品を上演。延べ210人の学部生・大学院生が参加した。「靖国神社の成り立ちが分かった」「沖縄の基地問題に関心が湧いた」など、率直な感想が寄せられる一方、「複雑な問題が多く、これから図書館で本を探したい」といった、次へのステップに向けた声も聞こえた。(商学部教授 鳥居 高)

第1回 NHKスペシャル「証言記録 日本人の戦争」(2014年)
講演者:伊藤純(NHKエンタープライズ シニア・エグゼクティブ・プロデューサー)
第2回 戦後史証言プロジェクト「沖縄“焦土の島”から“基地の島”へ」(2013年)
講演者:大森淳郎(NHK放送文化研究所 上級研究員)
第3回 NHKスペシャル「戦後60年 靖国問題を考える」(2005年)
講演者:東野 真(NHKエンタープライズ 情報文化番組部長)
第4回 「踏まれた草にも花が咲く~祖母と戦争と女~」(2015年)
講演者:金本麻理子(椿プロ代表取締役 ディレクター・プロデューサー)
第5回 戦後史証言プロジェクト「男女共同参画社会~女たちは平等をめざす~」(2015年)
講演者:塩田純(NHK文化・福祉番組部エグゼクティブ・プロデューサー)
講演者:吉峯美和(フリーランス・ディレクター)