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先端数理科学インスティテュート(MIMS)設立10周年を祝し記念式典

関係者への謝辞とともに10年の歩みを紹介する三村特任教授

明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)は3月19日、設立10周年記念式典を駿河台キャンパス・グローバルフロントで開催。会場となったグローバルホールには、国内外から数理科学の研究者、各種学会関係者らが多数列席した。

式典では冒頭、萩原一郎MIMS所長から日頃の支援に対する謝辞が述べられた後、明治大学を代表して小川知之副学長(研究担当、総合数理学部教授)が登壇。これまでの研究活動を紹介するとともに「文理融合の共創型研究がMIMSにはある。これを先駆けとして第2、第3の明治大学の研究ブランドを創出していきたい」と意気込みを語った。

続いて、来賓の文部科学省研究振興局基礎研究振興課長の渡辺正実氏、日本数学会理事長の小谷元子氏、日本応用数理学会長の大石進一氏、情報・システム研究機構長の北川源四郎氏、福宮賢一前学長が、この10年の成果や、国内初となった現象数理学先端研究拠点への今後の期待などについて、それぞれあいさつした。

答礼のあいさつに立った初代所長の三村昌泰特任教授は、「数理科学する明治大学までの道のり」と題して、開設から現在に至るまでのエピソードを踏まえながら、10年の歩みを紹介。「MIMSは新たなステージに入る。社会に貢献する数理科学を目指し、自然、社会、人文科学の分野に現れる現象の解明に挑戦したい」と、次代へバトンを託した。

リバティタワーに会場を移して行われた祝賀会では、土屋恵一郎学長、柳谷孝理事長をはじめ向殿政男校友会長や大学役員も参加。研究者同士の旧交を温めるなど、盛大に催された。

明治大学の数理科学に関する取り組み

2007年:付置研究機関・先端数理科学インスティテュート(MIMS)開設
2008年:グローバルCOE「現象数理学の形成と発展」採択
2011年:先端数理科学研究科・現象数理学専攻の設置
2013年:総合数理学部の設置、現象数理学研究拠点の開設
2014年:文部科学省「共同利用・共同研究拠点」認定
2016年:文部科学省「平成28年度私立大学研究ブランディング事業」選定