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連合父母会文学賞・大賞に十河さん(文3)、岸上さん(総合数理4)



第8回「明治大学連合父母会文学賞」の表彰式が2月28日、駿河台キャンパス・リバティタワー23階岸本辰雄ホールで執り行われた。「倉橋由美子文芸賞」の大賞は十河和也さん(文3)の『クラミーと夏』、「阿久悠作詞賞」の大賞は岸上卓矢さん(総合数理4)の『蝉しぐれ』が選ばれた。

同文学賞は、学生の意欲的な才能を発掘し、明治大学から優れた人材を輩出することを目的に連合父母会の後援を受けて2009年に設立。明治大学特別功労賞の受賞者である故倉橋由美子氏(作家、1960年文卒)、故阿久悠氏(作詞家、1959年文卒)の名を冠した文芸賞と作詞賞の2部門がある。今年は文芸賞に24作品、作詞賞に48作品の応募があった。文芸賞の選考は旦敬介国際日本学部教授(作家・翻訳家)、小谷真理情報コミュニケーション学部兼任講師(SF&ファンタジー評論家)、伊藤氏貴文学部准教授(文藝評論家)、作詞賞の選考はエイベックス・ミュージック・クリエイティヴ(株)プロデューサーの飯田久彦氏が務めた。

表彰式では、佐々木晃連合父母会長、石川日出志文学部長(文学賞運営委員長)のあいさつに続き、土屋恵一郎学長が祝辞を述べた。各賞選者による講評では、応募作品の傾向や受賞作品の評価、今後の創作活動への期待が述べられた。

文芸賞の大賞作品について小谷兼任講師は、「大人たちの世界が子どもの透明な視線でクールに嫌味なく描かれており、全体的に高感度の高い作品」と評した。作詞賞では、指定された課題曲に歌詞を付ける「課題曲作詞方式」の課題曲を提供した歌手の河口恭吾さんも表彰式に出席。大賞作品について「指定された曲に歌詞を付けるのは難しいことだが、伝えたいことがシンプルに書かれておりとても良かった」とたたえた。

受賞者たちは、「普段お会いできないような方々が並び、緊張とともに喜びをかみしめています」(十河さん)、「今後は自分の内なる『蝉』を鳴かせていきたい」(岸上さん)とそれぞれ受賞の喜びを語った。

文芸賞大賞作は、青土社発行の芸術評論誌「ユリイカ」3月号(3月1日発行)に掲載された。

第8回 明治大学連合父母会文学賞

第1部門
倉橋由美子
文芸賞
大賞 「クラミーと夏」 十河 和也(文3)
佳作 「怪鳥」 寺本 充希(文4)
「静寂の先のランドスケープ」
竪山 凌平(政経2)
第2部門
阿久悠
作詞賞
大賞 「蝉しぐれ」 岸上 卓矢(総合数理4)
佳作 「だるい私を眠らせて」 林 楓(国日3)
「シベリアンハスキーの唄♪」
松浦 陽子(政経研博士前期1)
「空色の汽車」 木村 匠(商3)