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日仏討論会「多様性を考える」を開催

LGBT月間に合わせフランス大使館と

さまざまな立場から議論が交わされた第1討論会

性的少数者の人々の人権を考えるフランスのLGBT月間に合わせて、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本と明治大学は5月14日、日仏討論会「多様性を考える」を駿河台キャンパス・グローバルホールで開催した。

冒頭、ピエール・コリオ在日フランス大使館文化参事官の開会のあいさつに続いて、土屋恵一郎学長が登壇。フランス法学を学んだ明治大学の創立者たちから脈々と受け継がれている自由、平等、尊厳の精神を共有し、LGBTをはじめ多様な存在が差別なく対等に向き合える環境の整備や配慮の重要性などについて力強く述べた。

当日は、LGBTをテーマとする映画の上映会、第1討論会「同性婚への道~日仏の視点から~」、第2討論会「トランスジェンダーの人々の社会の中での居場所」の3部構成で実施。学内外からの約150人が参加し、ほぼ満員となった会場では、パネリストによる熱のこもった意見交換、活発な質疑応答が繰り広げられた。

法学部の鈴木賢教授が進行役を務めた第1討論会では、フランスの同性婚第一号カップルの男性や日仏の弁護士らがパネリストとして参加。1999年にフランスの民法改正によりPACS(民事連帯契約)が認められるまで約30年かかったことや、日本における同性パートナーシップ制度の理念などが紹介され、急激な変化を求めるのではなく、少しずつ進め、変えていくことの大切さが共有された。

副学長(男女共同参画・障がい者少数者支援担当) 浜本牧子