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「allなかの防災ボランティア体験デー」

災害時、あなたのできることを見つけよう

応急救護訓練では心臓マッサージやAEDの使用方法を実践 本格的なテロ想定訓練が披露された

首都直下地震などの災害時に備え、応急救護訓練や地震体験などに触れられるイベント「allなかの防災ボランティア体験デー」が5月18日、明治大学中野キャンパスと帝京平成大学中野キャンパスを会場に開催された。

本イベントは、学生や地域住民に対する災害時の「自助・共助意識」の啓発と災害ボランティア活動を行うきっかけ作りを目的に、両大学と関係機関(野方警察署、中野消防署、東京都水道局中野営業所、中野区役所、中野区社会福祉協議会など)の“オールなかの”態勢で実施。両大学が設置されているエリアは中野区広域避難場所となっており、大学側にも災害発生時の連携が地域から求められている。

開会式では、関係機関の代表者によるあいさつに続いて、野方警察署によるNBCテロ(核兵器、生物兵器、化学兵器を使ったテロ)想定訓練が披露された。大学主催のイベントで有害な化学物質が撒かれたという設定で、負傷者の救出や、危険物質の除去など、化学防護服をまとった隊員たちによって行われた。

それぞれの会場では、応急救護訓練、地震動シミュレーター、煙ハウス体験、起震車体験、応急給水体験など、災害時に必要な知識・技能を身に付ける訓練や、災害ボランティアに関する展示が実施され、学生はもちろん、教職員や地域住民たちも体験した。

参加した学生は、「煙で前が見えず、直進するのがやっと。長い時間留まることになったら息苦しくて危ない」(煙ハウス体験)、「こんなに揺れると思わなかった。何もできなかった」(起震車体験)などの声が聞かれ、災害時を身近に体験し、防災意識を高める1日となった。