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大船渡市、気仙沼市との協定を更新

復興を継続支援

明治大学は、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市との間で締結していた震災復興に関する協定をこのたび更新した。2012年の協定締結から5年間の有効期間が満了したことを受け、協議の結果さらに2年間、継続することとなった。

岩手県大船渡市

復興に向け連携を深めた関係者たち(大船渡市)

5月30日、駿河台キャンパス・リバティタワーの矢代操ホールで行われた締結式には、明治大学から土屋恵一郎学長、震災復興支援センターの竹本田持センター長、鳥居高副センター長ら関係者、大船渡市からは戸田公明市長、新沼徹企画調整課長らが列席し、土屋学長、戸田市長がそれぞれ協定書にサインをした。

署名終了後、戸田市長は5年間のさまざまな支援に対して感謝を述べるとともに、大船渡市の復興の現状と、震災後の町づくりや地域活性化への取り組みを紹介。「復興から地方創生へとつなげるためにも、引き続き連携した事業を展開していきたい」と、本学との関係深化に期待を込めた。

これに対し土屋学長は、学生ボランティアの受け入れに謝意を示した上で、「今後も大船渡市が取り組む課題の解決に向けて貢献できるよう尽力していきたい」と述べ、本学における復興支援の姿勢を示した。

宮城県気仙沼市

署名を終え記念撮影をする関係者たち(気仙沼市)

締結式は5月31日、土屋恵一郎学長と気仙沼市の菅原茂市長が列席の下、駿河台キャンパス・グローバルラウンジで行われた。明治大学震災復興支援センターの竹本田持センター長、鳥居高副センター長、気仙沼市の村上信光産業部長、金野政義教育次長をはじめ多数の関係者も出席した。

協定書にサインをした菅原市長からは、震災後5年間の集中復興期間が終わった気仙沼市の復興状況や、今後の地域活性化を担うことができる人材育成の取り組みについて説明があり、明治大学に対しては教育研究のノウハウを生かした連携への期待を述べた。

土屋学長は、「気仙沼市でのボランティア活動が、参加した学生にとって復興への貢献だけでなく、課外での貴重な学びの場になっている」と5年間を振り返り、「今後もボランティア派遣とともに、気仙沼市の人材育成に向けた取り組みに協力していく」と、抱負を語った。