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ズームアップ 第567回「チームを勝利に導く期待の新星」

水泳部(水球部門)増田 隆広



今年、13年ぶりに体育会復帰を果たした水泳部水球部門。5月20日から、体育会昇格後初の公式戦である関東学生リーグ戦に臨んだ。選手たちは「明大を背負う気持ちをより強く持つ」(森本将主将・営4=明大中野)と“体育会”の重みを実感。心持ち新たに挑んだ今リーグ戦で強豪チーム相手に接戦を演じるなど、昨年とは一味違うチームの姿を見せた。その中でも随一の活躍を果たしたのは、ルーキーながらチームの主戦力を担う増田隆広(商1=明大中野)。増田は全9試合で計31得点を挙げて新人王を獲得。1部リーグの選手全体でも3位に入る得点数を誇った。そして、チームとしても慶大との順位決定戦で、増田の6得点もあり念願の今リーグ初勝利。2年ぶりに最下位を脱し、7位で1部残留を決めた。

増田の最大の持ち味は「タイミング」。決して大柄とは言えない増田。時として激しいプレーも必要とされる水球では「細かいことを意識しないと戦っていけない」と相手選手より少しでも速いパス、カウンターを常に念頭に置いている。そんな増田のプレーに「1年生ながらすごい」と明石将裕監督も高評価。今後のさらなる成長が見込まれる。そして、目前に控えるのは9月に行われる日本学生選手権。「ここで満足せず、より上の結果を目指したい」(増田)。確実に実力をつけているチームが目指すはベスト4入り。若い力で勢いづく明大の活躍に期待がかかる。

(ますだ・たかひろ 商1 明大中野高 170cm・65kg)

文/高野夕(法2) 写真/前田拓磨(法2)