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ズームアップ第568回「世界で奮闘した金の卵」

ハンドボール部 山田 信也



昨年春から明大の要として活躍してきた山田信也(政経2=愛知高校)がU—22(22歳以下)日本代表に入り、史上初の東アジア選手権優勝に貢献した。
 
20歳の山田は、この大会の代表メンバーで最年少。それでも優勝を決めた韓国戦では「通用したプレーの方が多かった」と188cmの恵まれた体格を生かし、上の世代にも劣らない活躍を見せた。
 
最高峰のプレーを吸収した。最年少だったこともあり今大会を通してプレータイムは多くなかったが、練習中から驚くほどの量の新しい情報が与えられた。「ひたすらノートにメモを取った」と常に学ぶ姿勢を貫き、A代表で同じポジションのポストとして活躍する玉川(国士大)からも直接指導を受けた。もちろん試合中も頭はフル回転と、集中力を切らす時間はなかった。「本当に疲れた」と苦笑いだったが、質の高い練習と高いパフォーマンスが求められる環境が山田を大きく成長させた。
 
まずは学生日本一を目指す。代表での練習、試合を通して多くの課題を見つけたが、それは山田個人のものだけではない。「代表で教わってきたことをみんなに伝えている」。学んだ知識を、明大のチームに浸透させたい。戦術理解に加え、トップレベルの選手たちを前に一番印象深かったのは練習の濃さ。「毎回練習後は立てなくなるほど追い込んでいた」。今はまだ明大に足りないものだが、それも伸びしろと捉える。「まずは秋リーグで上位4チームに入りたい」。チームの先頭に立ち、一歩一歩着実に。山田が史上初となるインカレ優勝へと導く。
(やまだ・しんや 政経2 愛知高校 188cm・90kg)
 
文・写真/日野空斗(情コミ2)