本棚「世界俳句2017 第13号」夏石 番矢・世界俳句協会編(七月堂、1,600円+税)



表紙に明記されているが、「45カ国33言語」の俳句が掲載されている。雑誌自体が日・英のバイリンガルになっており、俳句は33カ国語で書かれ、英訳もあるので、英語作者以外は3カ国語で表現されている。これだけでも驚くべき雑誌であるが、こういう世界的ネットワークがあること自体すばらしく、翻訳スタッフの苦労もしのばれる。詩歌の翻訳ほど困難を極めるものはないからである。33カ国語には、国連公用語以外に、ベンガル語、ポーランド語、セルビア語、クロアチア語、ブルガリア語、ウクライナ語、リトアニア語、ルーマニア語、スェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、モンゴル語、ヴェトナム語、ハンガリー語、トルコ語、エストニア語などがある(文字も当然、ローマ字だけではない)。「ジュニア俳句」には日本とニュージーランドから26人の少年少女が参加し、12カ国からの俳画や、俳論もある。私は俳句に疎いが、韻律も発想も本誌作品は「現代詩」であると思われた。

中村幸一・政治経済学部教授(著者は法学部教授)

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