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商学部山岡喜久男ゼミナールOB会(山岡会)

山岡会代表幹事 戸田 福哉(1979年 商学部卒)

第61回山岡会 神保町揚子江菜館にて(2017年1月21日開催) 第61回山岡会 神保町揚子江菜館にて(2017年1月21日開催)

商学部山岡喜久男ゼミナールは1951年に開設され、1991年まで40年間存続しました。
 
先生のご専門は理論経済学ですが、当初は工業の高度システム化の研究もされました。T型フォードで有名なフォード・モーター社の流れ作業による大量生産方式は、米国の自動車産業ひいては世界経済に大いに貢献しました。その薄利多売下におけるマーケティング調査・営業企画・販売政策等を工業経済学の見地から研究されたわけです。
 
後に研究内容は国際経済論へ移行し、アジアの発展途上国をどのように援助するかという命題をスウェーデンのノーベル経済学者カール・グンナー・ミュルダールの理論を通じて解明しようとされました。1974年には早稲田大学政治経済学部山岡ゼミと合同30名弱でタイ・シンガポール等のアジア各国を訪問し、現地の大学・友好協会の若者と交流を行い、彼らの母国発展への思いを共有しました。
 
山岡会は先生のご退任後も続き2000年に先生が亡くなられても継続しており、1月で61回目を数えました。ここまで会を続けて来られたのも、先生のお人柄と、ゼミで学んだことと実社会で経験したこととの関わりを、ゼミの先輩方や仲間と共有することに愉しさを感じていたからに他なりません。
 
今回、積み立ててきた会費から奨学サポート資金に寄付をさせていただきました。学生には、ゼミ活動を通じ、長年にわたってつきあえる仲間を作って欲しいと願っております。