Go Forward

ミャンマーは、社会主義政権および軍事政権が長期間続き、先進国の経済制裁の影響もあり、経済の停滞が続いていたが、2011年の民政移行後、民主化と経済改革が推進され、経済発展のための法整備が行われており、我が国も法整備支援を行っている。

経済関連の法律には、新たに制定されるものや運用が長期間停止されていたものもあり、ミャンマー側の経験不足もあり、なかなか前進しない場合も少なくないが、ミャンマー側の担当者は、真摯に取り組んでおり、我が国との共同作業が結実しつつある。

今後は、法制度の適切な運用のための人材育成も必要となる。仏教国のミャンマーでは、国による教育以外に生活困窮者に対する僧院教育も行われており、識字率は高いが、大学進学者は限られている。法教育に携わる教員や書籍も十分ではないことから、教材の整備から行わざるを得ず、相当な時間を要する。

このような状況では、「焦らずに」「一緒に(相手の立場になって)」「上から目線ではなく」「笑顔で」「怒らず」に継続することの重要性を痛感するが、これらは、何も法整備に限られることではないのではなかろうか。