Go Forward

昔、学部生の頃、留学先の大学で親友に誘われ、大学内のプールで毎日泳ぐことが習慣となった。その後、大学院で留学した時も、キャンパス内のオリンピックサイズの屋外プールで毎日、1マイル(1600m)水泳を日課としていた。温暖な気候のため真冬でも泳いでいた。

私の周りでは、厳しい勉強からのストレス解消のためだと思うが、ストイックに毎日走ったり泳いだりする学生が結構いた。大学スポーツではなく、個人のフィットネスとしての運動である。そこにあるのは、他人との競い合いではなく自分との戦いだ。アメリカの大学では必修科目としての体育実技科目は無いが、学生たちは学生証の提示だけで大学の運動施設を自由に利用できる。大学で毎日、自由にワークアウトができるアメリカの大学生が羨ましい。

御茶ノ水駅の階段を2段上がりしていると、隣を歩いていた人がつられたように同じく2段上がりを始めた。健康のためにフィットネスは大事だ。何かいいことをしたような気持ちになった。

数十年ぶりに親友と再会した。運動から遠のいていた彼女に今度は私が日々の運動習慣を勧めた。