大学時代の先輩の一言をきっかけに独立。
人との出会いを大切に、世界で勝負する
公認会計士・税理士として活躍する一方、社会保険労務士などが集まる総合事務所の代表、海外進出支援を行うコンサルティング会社・事業会社の代表取締役を務めるなど、経営者の顔ももつ森桂一さん。２８歳で独立したきっかけは大学時代の先輩の一言。今も大学で築いたネットワークを仕事に生かしている。
高校のときから「将来、困らないように何か資格を取ろう」と考えていました。ただ「絶対に会計士になる」という強いこだわりがあったわけでもなく、経営学部に進学することができたので「じゃあ会計の資格でも」という行き当たりばったりの部分が強かったですね。もっとも、そうと決めた後は、大学１年の頃から専門学校に通い、大学時代のひとつの基軸になっていました。
もうひとつ、大学時代の基軸になっていたのが、体同連の柔道部ですね。高校で柔道部だったこともあり、せっかくなので大学に行っても続けようと思ってました。しかし明治大学の柔道部といえば、小川直也さんなどを輩出した名門ですから、とてもじゃないけどついていけないし、そんな根性もない。「同好会なら大丈夫だろう……」。そんな理由で入ったんですけど、甘かったですね。ほぼ毎日練習があり、大会にも出場するなど、予想をはるかに超える厳しさ。適当に練習をサボって飲み会だけには参加するというところもありましたが、当初の目論見は外れて、結構がんばりましたね。
今の仕事を支えるいろいろな人との出会い
大学時代に築いた人間関係は、私の人生を左右する重要なきっかけを与えてくれました。私は大学卒業後、１年ほど専門学校に通った後、会計士補として大手監査法人で３年ほど修行し、公認会計士として独立しましたが、実は、その独立も、すでに起業していた同好会の先輩が「会社を手伝わないか」と誘ってくれたことが発端です。事務所が軌道に乗るまで先輩の会社を手伝い、事務所が大きくなった今でも顧客として関係は続いています。あのとき、先輩が声をかけてくれなかったら、今とは違う結果になっていたかもしれません。他にも、社長が同じ明治大学だからという理由でクライアントになっていただいた会社もあり、“明治大学”というネットワークの強さを感じます。今は、ビジネスで知り合った仲間とともに、ネットワークを海外に広げて、事業を展開しています。言語以外にも考え方等様々なギャップはありますが、同じ人間同士、これまで以上に、出会いを大切に、世界を舞台に、楽しんで仕事をしていきたいと思います。
Profile of Keiichi Mori
１９９９年、朝日監査法人（現あずさ監査法人）に入社し、２００３年公認会計士登録を機に独立。個人事務所を開設。２００６年MA&P総合会計事務所を開設し代表に就任。２００９年にはHenri & M.C. International Development株式会社を設立し、現在に至る。１９７６年生まれ。東京都出身。
- Corporate profile
MA&P総合会計事務所 - 公認会計士・税理士・社会保険労務士、司法書士等が集まる総合事務所。顧客の経営スピードを共有する３０歳代中心の実務最前線で活躍するスペシャリスト集団。
〒１０１-００５１ 東京都千代田区神田神保町３-７-１ ニュー九段ビル３階
TEL ０３-５２１４-０２７０（代表）
FAX ０３-５２１４-０２７１（グループ共通）
http://www.map-solution.com/
- Henri＆M.C.International Development株式会社
- 「成果の最大化」にこだわることを信条とするコンサルティング会社。海外との特別なネットワークを駆使した海外進出サポート、投資情報の提供には定評がある。
http://www.hmcid.com/
