坂東玉三郎さんと土屋恵一郎学長が対談しました

2016年08月31日
明治大学 広報課

歌舞伎の舞台裏を多数披露した坂東玉三郎さん歌舞伎の舞台裏を多数披露した坂東玉三郎さん

鋭い質問で玉三郎さんの魅力に迫った土屋学長鋭い質問で玉三郎さんの魅力に迫った土屋学長

魂を揺さぶる演奏を披露した「鼓童」魂を揺さぶる演奏を披露した「鼓童」

明治大学リバティアカデミーは7月25日、歌舞伎俳優で重要無形文化財保持者(人間国宝)の坂東玉三郎さんを迎え、公開講座「坂東玉三郎講演会—演じるということ2016—」を駿河台キャンパス・アカデミーホールで開催しました。学生をはじめ玉三郎ファンら約1000人で会場は埋め尽くされました。

今年で5回目となる講演会の第一部では、能をはじめ日本の古典芸能に造詣が深い土屋恵一郎学長と玉三郎さんが対談。玉三郎さんの舞台を50年以上観てきたという土屋学長は、「玉三郎さんを語る上で“美しさ”は最たる要素」と、歌舞伎界を代表する女形である同氏の魅力に迫りました。玉三郎さんは、「美の基準はあいまいなもの。美しくあらねばということだけに終始したことはない」としながらも、幼い頃の生い立ちから、歌舞伎の世界で女形を演じるまでの経緯などについて紹介。ほかにも、中国・北京での公演エピソードや古今東西の美意識、『桜姫東文章』や『京鹿子娘道成寺』といった作品の舞台での裏話などを披露しながら“美しさ”について語り合いました。

普段の舞台では見ることができない玉三郎さんの所作や、言葉づかいの美しさを目の当たりに土屋学長は、「三島由紀夫はかつて『坂東玉三郎は“現代の奇跡である”』と評したが、奇跡は続いている。これからも新しいことに挑戦して、我々を楽しませていただきたい」と絶賛。これに対し、玉三郎さんは「何もできないと思っていた人間が好きで続けてきたことが、これだけ大勢の方に喜んでもらうことになるとは思わなかった」とし、舞台に立ち続けることへの葛藤を秘めながらも、「自身を客観的に見つめながら、命を懸けて演じていきたい」と締めくくり、対談は幕を閉じました。

第二部では、自身が芸術監督を務める太鼓芸能集団「鼓童」が登場し、玉三郎さんとの語りとともにオリジナル曲を演奏。和太鼓の力強さと繊細さとが織り交ざった迫力の舞台パフォーマンスに、会場は大いに盛り上がりました。

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