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格付投資情報センター(R&I)から「AA(新規)」の格付を取得

2017年04月05日
明治大学

明治大学は4月5日、株式会社格付投資情報センター(R&I)から「AA(新規)」[格付けの方向性:安定的]の格付評価を受けました。
AAの格付は、2017年4月5日現在、株式会社格付投資情報センターの格付評価を受けている学校法人では最上位の評価となります。

格付は、本学の持つ教育・研究の質の高さと学生募集力、就職実績、卒業生の厚み、国際化推進・教育力の向上に向けた改革への取り組みなどが総合的に評価されたものです。
学校法人格付は、学校法人が負うすべての金融債務についての総合的な債務履行能力に対する格付会社の意見であり、本学では以下の目的で格付を取得しています。

  • 経営財務を中心とした第三者からの学校法人評価を確認でき、経営改善に資する有益な情報を得るため
  • 安定した経営基盤が確立され、安心して通える学校であることを、入学希望者、学生生徒やその保護者の方へお知らせするため
  • 卒業生に対し母校の経営努力の成果を明確にするため
  • 経営陣と教職員が大学の現状や課題を把握し、共通の改善目標を持つため

取得した格付の概要

格付会社 名称 格付 格付の方向性 取得日
株式会社格付投資情報センター
(R&I)
発行体格付 AA(新規) 安定的 2017年4月5日

格付理由

明治法律学校として1881年に設立した日本有数の総合大学の1つである明治大学を中心とする学校法人。大学は10学部、12研究科、法科大学院、専門職大学院を擁し、さらに付属高等学校、中学校を持つ。学生・生徒数は3万人を上回る。全国的に非常に高い知名度を持つ。
130年を超える歴史に支えられたブランド力や卒業生の厚み、「就職の明治」と評される就職実績、駿河台をはじめとするキャンパスの立地の良さなどが評価され、総志願者数は全国トップクラスを維持している。併願の影響を除いた実志願者数の水準も高く、学生募集力は極めて強い。
建学の精神の「権利自由、独立自治」に基づく、「『個』を強くする大学」がキャッチフレーズ。教育力の向上に向けて、留学がしやすくなるような授業時間割の見直しなど総合的教育改革を進めている。こうした取り組みは外部からも評価されており、文部科学省の大型事業であるスーパーグローバル大学創成支援事業にも選ばれた。研究・知財戦略機構を設け、研究力の強化も進めていて、複雑な数理科学を研究する「先端数理科学インスティテュート」などは注目度が高い。社会・地域連携にも力を入れており、生涯教育を担うリバティアカデミーが日本有数の規模に育っている。また、図書館を通じた地域社会への貢献なども評価できる。
2021年度を最終年度とする「長期ビジョン」を策定し、2014年度から中期計画(第1期)を実行中。法人は財務規律を守りつつも教学を財政・資金面で支える姿勢で、法人と教学の相互牽制が効いている。
駿河台キャンパスの再開発や中野キャンパスの新設、新学部の設置など教育研究環境の充実を進めたことで、教育研究経費と人件費の負担が重く、収支・財務面の余裕度は格付対比で見劣りする。ただ、2017年度に入り、学費を引き上げたほか、寄付金の拡充など収益源の多様化や大型投資の抑制などの方向性を打ち出しており、収支は徐々に回復する公算が大きい。
これらを踏まえ、発行体格付はAAとした。格付の方向性は安定的。格付には収支・財務が改善することを織り込んでいる。投資回収の遅れや過度な新規投資負担などによって、収支・財務の改善が進まない場合は格付の下押し要因となる。教育・研究力のさらなる拡充と収支・財務の改善を両立させることが課題であり、今後の進捗を見守っていく。

※格付理由などの詳細は、株式会社格付投資情報センター(R&I)からの発表をご覧ください。