2008年5月3日(土) 南紀州新聞に 新宮プロジェクトの記事が掲載されました。

『外国人向け観光ガイド 養成講座の受講生募集 明治大学が新宮市で6月から

 英語の観光マップを片手に、外国人観光客を熊野古道などに案内してみませんか。明治大学が、新宮市で6月から「外国人向け観光ガイド養成講座」を開講するに伴い、受講生を募集している。
 これは、明治大学が文部科学省から委託を受けた「社会人学び直しニーズ対応教育推進プログラム』として実施するもの。具体的には、熊野古道などを実際に案内する経験を通じて、熊野の魅力を多くの外国人観光客に伝えられる力を身につけることを目標としている。
 カリキュラムは、4段階の学習ステージで構成されており、英語が苦手な人も無理なく学ぶことができる。第1段階は導入学習として、熊野地域の歴史と文化、外国の文化と同時に、ガイドの知識と心得を学ぶ。第2段階は、ホスピタリティとは何か、文化の違う外国人とコミュニケーションをとる際に気をつけるべきことを学ぶ。
第3段階は、ガイドのための基本的な英会話を学ぶ。また自宅学習用の教材を配布して、講義だけでなく日頃から英語に触れる機会を増やす。第4段階は、英語観光マップを作成し、情報発信に活用する。また、受講生全員が実際に熊野古道の案内を経験することにより、学習成果を確認し、熊野の魅力を再確認する。
 募集人数は50人。
講義期間は6月〜翌年2月(全18回)。申込みは12日(月)〜6月6日(金)。受講料は無料。講師は林正彦・明治大学法学部教授ほか。
開講に先立ち開設シンポジウム・基調講演(テーマ「世界遺産―熊野の魅力」)、プログラム説明会が、田辺市、新宮市、三重県尾鷲市で開かれる。


2008年5月9日(月)朝日新聞(和歌山版)に 新宮プロジェクトの記事が掲載されました。

外国人向けガイド育成へ 明治大学が受講生募集 英会話習得英語版の熊野観光マップも

 熊野古道などの県内の観光地を訪れる外国人が増えるのを受け、明治大学は「外国人向け観光ガイドの育成プロジェクト」として、6月から新宮市などで講義を実施する。同大学の教授らが熊野地域の文化やガイドのための英会話の指導にあたり、本格的な観光ガイドの育成を目指す。文部科学省の委託事業。
 講義は6月14日〜09年1月18日の間の12日間で、計20回。熊野文化を研究している明治大学の林雅彦教授や地元の英会話教室の講師らが指導役を務める。明治大学は新宮市と連携協力に関する協定を結び「熊野学」の公開講座を催すなど、人材育成や地域活性化のための事業に取り組んでいる。
 講義では、あいさつや自己紹介などの簡単な英会話からスタートし、観光ガイドのための実践的な英会話の習得を目指す。田辺、那智勝浦、新宮などの文化について地域別に学び、各地の英語の観光マップを作製する。修了者には履修証明書が発行される。
 受講希望者は5月12〜6月6日、新宮市商工観光課に電話かファックスで申し込む。職業、年齢は問わない。無料。
 また、プログラムの説明会が、17日午後1時から田辺市中屋敷町の田辺地域職業訓練センターで、18日午前10時から新宮市春日の新宮地域職業訓練センターである。「世界遺産〜熊野の魅力」と題した林教授らによるシンポジウムなども開かれる。予約は不要、無料。