1月18日(金) 熊野地域の外国人観光客ツアーガイドに随行させていただきました




1月18日(金)、実際に外国からいらっしゃった方々が熊野地域を観光する『現場』に随行させていただきました。
ご一緒させていただいたのは、オーストラリアのモナッシュ大学の学生さんたちを含む総勢16名のご一行様でした。
皆さん大学で日本語を勉強されたこともあり、日本文化にも興味津々の方々でした。引率のアリソン先生は日本研究の専門家で文学博士でもあられるということもあり、とても流暢な日本語を話されていました。今回の旅行も東京から伊勢、そして熊野を訪れることで 日本文化の本質を生徒さんたちに理解してほしい、という思いで企画されたということです。
今回来日された生徒さんの半数くらいが中国やマレーシアなどアジア諸国からオーストラリアに移住もしくは留学している学生さんたちで、彼らは英語も堪能ですが、お互いに同じ出身国の学生たちと話をする際には中国語やマレーシア語も飛び交います。
1月17日(木)に伊勢から紀伊勝浦に到着した皆さんは、そのまま紀伊勝浦で宿泊されました。




『太地町立くじら博物館』

太地町は日本での捕鯨発祥の地です。
学芸委員の櫻井さんが日本の捕鯨技術について説明されているところです。


丁度この博物館を訪れる少し前に日豪間で日本の調査捕鯨のあり方についての議論が巻き起こりました。そのような背景もあって、モナッシュ大学の皆さんも 学芸員の櫻井さんに日本の捕鯨に関する認識についての質問をなげかけていました。


『イルカショー』

博物館を出てマリナリュウム(水族館)に向かう途中の海で、イルカショーが行われていました。
イルカの空中ジャンプの瞬間です。


『先祖がえりしたイルカ』

お腹の少し下にある『ヒレ』は、現代のイルカたちには見られません。太古の昔、イルカにはこれらの『ヒレ』があったのですが、進化の過程で失ってしまった…筈なのですが、突然この『ヒレ』を持った一匹のイルカが生まれてきました。この事例は世界的に見ても非常に珍しいことなのだそうです。因みに、このイルカは女の子です。


『太地町長表敬』

太地町立くじらの博物館へ行った後、太地町長からのお招きで表敬訪問に伺いました。
19世紀の終わり頃に太地町から多くの捕鯨技術を持った方々が、オーストラリア北西部にあるブルーム(Broome)という町に移住したという歴史があります。三軒町長は、その長きに渡って培ってきた日豪両国の関係が今後も益々発展することを願うとお話されました。
その三軒町長のお話に対してアリソン先生は、「今回、私はどうしても生徒たちを太地町に連れて来たかった。その理由は、最近、日豪間で捕鯨について色々な議論がなされているが、昔はオーストラリア人も捕鯨を行っていたという事実を忘れてはならない、ということを伝えたかったからです。」とお話をされました。


『昼食』

お昼はお蕎麦屋さんに行きました。皆でざるそばと地元で獲れたばかりの魚を使ったお寿司を食べました。皆さん日本文化通ということもあって、お蕎麦もお寿司も美味しそうに食べていました。


『那智大社へ』

バスを降りて、那須大社に向けて歩き始めたところです

『熊野古道入り口』

熊野古道への入り口です
『ガイドの永井さん』

この日、ガイドをしてくださった永井さんが、那智大社を含む周辺エリアについて、英語で説明をして下さっているところです。
永井さんは8年前に英語の勉強を始められて、現在は英語ガイドとして活躍されています。
素晴らしい!
『杉の大木』

熊野古道の両脇に杉の大木が連なって立っていました。
これらの大木はほとんどが樹齢600歳や700歳で、大きさもさることながら、近寄ると計り知れないほどの生命力が発せられていることを感じることができます。
古の人々は、熊野に詣でて生まれ変わる、と言っていますが、それも納得させられるほど不思議な空気に包まれていました。

『源頼朝寄贈』

この石畳は、源頼朝が寄贈したもので、『いい国作ろう鎌倉幕府』以前のものになるそうです。。
もうすでに800年以上も 熊野詣でをする人たちのための道を提供してきました

『上からの風景』

那智大社に到着する直前の階段の上から山の景色を撮影しました。雄大な熊野の山の景色が明るい太陽の光に照らし出されています。

『那智山熊野権現の鳥居』

那智山熊野権現の鳥居です。
やっと辿り着きました。

お清め』

オーストラリアからの学生さんたちが、ガイドの永井さんに『お清め』の仕方を教えてもらっています。
このあと 皆さん楽しそうに永井さんの真似をして『お清め』に挑戦していました。因みにこの日の那智神社はとても寒かったです。

『ご神木』

那智大社にあるご神木です。
オーストラリアの皆さんもこのご神木をデジカメで撮影しまくっていました。

『本殿』

那智大社の本殿です。
背後にある深い木々の緑と本殿社屋の朱色のコントラストが両者を引き立てあって一層美しさが増しています。

『神仏習合』

那智大社のすぐ側に、『那智山青岸渡寺』というお寺がありました。
日本に多く見られる『神仏習合』のケースです。今回オーストラリアからいらっしゃった学生さんたちは日本文化に対する造詣が深いので、神社のすぐ側にお寺が建っていても、特に驚きはありませんでしたが、とても日本らしい組み合わせだと思います。
那智大社の朱塗りの派手さに比べ、那智山青岸渡寺のひっそりと佇んでいる様子もとても印象に残りました。

『那智の滝』

これが有名な『那智の滝』です。
那智山青岸渡寺の前にある広場から撮影しました。