2007年9月21日 飯田市訪問


 まだ、夏の暑さが残る中、大友実行委員長、水野事業担当、角、岡部(ともに教育振興部事業課 事務局担当)で、飯田市を訪問しました。
日程としては、飯伊地域地場産業センターでヒアリング後、飯田市役所にて牧野光朗市長訪問、その後、信濃毎日新聞飯田支社を訪問し協力要請という、慌しいスケジュールでしたが、飯田市の皆さま方の熱い思いや お心遣いをたくさんいただき、とても有意義で充実した1日にすることができました。


   新宿駅より 特急あずさに乗り、茅野へ。
駅には 飯田市飯伊地場産業センターの小林さんが迎えに来てくださり、センターまでは、車で移動しました。

途中、諏訪湖のサービスエリアに立ち寄り、美しい景色を見ることができました。
 


飯田に着いてまず、飯伊地域地場センターにて、ヒアリングを行いました。

  飯伊地域地場センターヒアリング

(参加者)
飯伊地域地場センター 吉川 芳夫 事務局次長 
飯伊地域地場センター 市瀬 智章 主事
飯伊地域地場センター 小林 晋 主事
飯田市役所産業経済部工業課 横田 豊 工業振興係長

大友 純 実行委員長(明治大学商学部教授)
水野 勝之事業担当(明治大学商学部教授)
角 祐二郎(事務局担当)
岡部 理恵(事務局担当)


まず、双方にて挨拶を行ったのち、水野事業担当よりリバティアカデミーの概要および文部科学省「社会人学び直しニーズ対応教育推進プログラムについて説明、大友委員長より飯田連携プロジェクト(企画案)について説明。その後 ヒアリングを行いました。



[ 飯田市の状況]

○ 飯田市では 地域の経済的自立を目指し「地域経済活性化プログラム」を打ち立てている。この中に「地域ブランド構築」の計画があり、現在、「南信州ブランド(仮)」として、民間企業と共同で進めていく予定だが まだ具体的に話は進んでおらず、今回のGPプロジェクトとうまく連携していけるとよい。

○ 大型ショッピングセンターの郊外進出等により、地域生産地域消費のバランスが崩れ、地元から資金が外へと流れてしまっている。古くから続く商店などが打撃を受けていることも大きな課題となっている。

○ 桔梗屋信玄餅のブランドには非常に興味がある。中丸社長に ぜひ講師として来ていただき話を伺いたい。

[本プロジェクトを活用した諸問題の解決策]

○ 地域活性化において必要なのは 飯田の生産物を「売る・PRする」ことができる人材である。地域ブランドの構築もあわせ、飯田をマーケティングできる人材が求められている。本プロジェクトではマーケティングの基礎から学び、最終的に飯田の地域が持っている潜在能力を発掘しPRしていける人材の育成が有効なのではないか?
具体的な例として 水引の造形的な美しさに着目し、「趣味」の分野でのビジネス展開の可能性を模索できる人材の育成、工場で出る廃棄物を調査し、他企業、他業種での再活用の可能性を探り、新たなビジネスを発掘できる人材の育成。あるいは、優位性をもったBtoBビジネスを発掘できる人材の育成などはどうか?



以上の話し合いを踏まえ、プロジェクトの具体的な内容を以下のように考えました。

○ 受講対象者は、一般飯田市民(30〜40歳代を目安)とするが、半数位は、飯田の産業に従事する人、あるいは、従事していた経験を持つ人がよい。
○ 受講者は30名程度。
○ シンポジウム『南信州ブランド決起集会(仮)』を11月23日(代候補日)に開催し プログラムをスタートさせる。
○ プロジェクトの成果としては、参加者が考案した事業案をブックレットとして形に残す。


白熱した話し合いになり、予定の時間を過ぎてしまったため、最後に、本プロジェクト推進にあたる実行委員会の委員について、牧野飯田市長、商工会議所長、観光公社長にご就任いただきたいことを依頼し、飯田市役所に向かいました。





飯伊地域地場センターの市瀬さんとご一緒に、牧野光朗飯田市長を訪ねました。

  



熱く語られる牧野市長のお話から、飯田市の産業振興に情熱を注がれていることが とても伝わってきました。
いただいたパンフレットにも 数々の取組が紹介されていて、きれいな絵葉書と水引も同封されていました。
この水引については、現在、組合が非常に力を入れてPRしているということで、オリンピック誘致イメージにも水引が採用され「5つの大陸を結ぶ」という意味を込めてデザインされているそうです。

飯田市には 4年制大学が無いという現状を逆に利用し、様々な大学との連携に力を入れているとのことで、明治大学の知見を利用したプロジェクトには、飯田市としても協力したいというお話でした。

プロジェクト実行委員、テレビ会議システムを利用した遠隔授業(商学部水野先生授業兼飯田市伝道師講義)、アカデミーコモン1階展示についても、予定を調整し協力したいとのお言葉をいただきました。


飯田市のHPはこちらから




最後に 信濃毎日新聞社飯田支社へ 協力要請に伺いました。

 


お忙しいスケジュールの中、信濃新聞社の 井口弥寿彦飯田支社長は とても丁寧に話を聞いてくださいました。
本プロジェクトに興味を持っていただき、「地域のためになるこのような取り組みには是非協力したい」ということで、シンポジウムのパネリスト派遣についても 快くお引き受け下さいました。
11月23日(予定)シンポジウムの後援などについても 協力していただけるとのお約束をいただき、具体的な内容の調整が進んだらこちらからも情報提供をしていくということになりました。 



最後になりましたが、色々な場所へ 車でご案内下さった市瀬さん、本当にありがとうございました。
市瀬さんに教えていただいた新宿行きのバスに乗って、ゆっくりと帰路につきました。