2008年3月21日(金) 南信州新聞に 飯田プロジェクトの記事が掲載されました。

『明治大学 南信州をプロデュース ブランド構築事業を発表』

明治大学が去年から取り組んできた新事業創造人材の育成プロジェクトで20日研究成果を報告試合事業立案発表会が飯田市の地場産業センターで開かれた。受講生らはテーマの南信州の地域ブランド創造にそった新しい事業形態などについて発表した。
昨年11月のシンポジウムを皮切りに、段階を踏みながら課題解決に向け学習してきた。
その集大成となるこの日は、牧野光朗飯田市長をはじめ約50人が参加。4グループ14人が発表した。このうち「南信州おすそわけ便」について研究してきたグループは、生産者・消費者の顔が見える南信州の果物販売と、商品販売、地域情報提供の複合サービスを発案。梱包資材を広告媒体にすることや、農家からのメッセージが書かれた水引付きカードの同封、運送会社との協働による料金回収、流通、顧客管理システムの構築などを提案した。
このほか、退職した技術者の活用や若者の人材誘導を目的とした野外音楽フェスタの開催、南信州ブランド確立にかかわる組織をとりまとめ、支援していくプロデュース事業などの発表があった。プログラムコーディネータの明大大友純教授は「自分たちの手で飯田を元気にしていくんだという人たちが集まった。今日の発表は受講生の飯田を愛する思いが込められている」と述べ、また「これで終わりではない。具体化して現実のものとするには行政や企業、一般の支援が必要」とし、さらに「今回の取組を通じて現場で何が起こっているのかを認識できた。知的資産を社会や学生たちに還元していきたい」と話した。


2008年3月27日(木) 信州日報に 飯田プロジェクトの記事が掲載されました。

『地域と大学の連携で 新事業創造人材の育成 プロジェクト成果発表会』
明治大学と飯田市、飯伊地域地場産業振興センターは20日「地場産業における新事業創造人材の育成プロジェクト成果発表会を行った。明治大学の教授たちからマーケティングや経営戦略などの指導を受けてきた受講生20人が4つのグループに分かれて、それぞれの研究内容と展開方法を発表。大学機能と地域の産業を結びつける好事例として感触を確かめあった。プロジェクトは産官学連携の一貫として昨年11月から始まり、飯伊を県内外に売り込んでいく人材を育成するテーマで、実践者の体験談、マーケティング、事業立案、プレゼンテーションなどの講義を展開してきた。受講は実業家や公務員、主婦などが参加し、研究テーマを主体的に構築しながら具体的な研究を深めてきた。
この日は受講生が「南信州おすそわけ便」「在飯伊企業一社一品ナンバーワン技術を持つことを目指す地域づくり事業」「南信州ブランドプロデュース・コーディネート事業」「日本一の谷 命のオアシス、南信州から無限大の可能性と生きるを発信」の4グループに分かれて構想発表した。仮想にとどまらず、具体的な事業化を視野に入れて繰り上げているため、明治大の教授は「近いうち、または将来的に実現しそうだ」と高く評価した。
 このうち「無限大の可能性と生きるを発信」事業は、NPO法人を設立して環境保全をコンセプトとした啓発イベントを開催していく構想を掲げた。県内外からの誘客を図ることで経済効果にも貢献したいなどと具体的な内容を多く盛り込み、明治大から「早い段階で実現できそう」と期待された。「ナンバーワンを目指す地域づくり」は定年退職した各分野の専門家活用し、地域経済の人的資源を高めようとする内容で「一見古そうだが、新しい考え」の評価を受けた。
受講生には修了証が渡された。総評で水野勝之明治大学商学部教授は「この講座によって大学が地域で果たす役割が見えてきた。大学が中間に入ることで人材育成を円滑に動かす感触がつかめた気がする。明治大を飯田市の東京事務所として活用していければ」と手応えを語り、牧野光朗市長は「今後も地域と大学が連携して、新しい人材が生まれるブラットホームになっていくことを期待する」と述べた。