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明治大学TOP> 明治大学博物館> 2008年度特別展「氷河時代の山をひらき、海をわたる」
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 わたしたちホモ・サピエンスはいつ、
 どうやって日本列島に
 あらわれたのだろうか。

 その頃の氷河時代の日本は
 どんな風景だったのか。
山や海の彼方にある黒耀石を
最初に見つけたのは誰で、
どのようにして見つけ出したのか。
黒耀石原産地をひらいた
氷河時代のパイオニアたちの姿とは。
四方を海で囲まれ、
野山の起伏に富んだ日本列島で
繰り広げられた、
山を開き、海をわたった
氷河時代人の躍動的エピソードとは。


左上:長野県ジャコッパラ遺跡出土石器(諏訪市教育委員会蔵)
左下:白滝遺跡群上白滝8遺跡出土石器(北海道埋蔵文化財センター蔵)
右:長野県茶臼山遺跡出土石器(藤森みち子氏所有・諏訪市博物館蔵)
会 期 2008年10月10日(金)〜12月12日(金) k
10:00〜16:30(入館は16:00まで) ※会期中無休
入場料 300円
※以下の条件に該当する方は身分証・手帳の提示で無料になります。(明治大学学生・教職員、明治大学博物館友の会会員、リバティアカデミー会員、明大カード会員、明治大学紫紺クラブ会員、高校生以下の生徒児童、愛の手帳・身体障害者手帳をお持ちの方)
会 場 明治大学特別展示室(アカデミーコモン地下1階)
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 いつ,誰が日本列島に最初に定着したのか。
この,一見簡単な問いかけは,日本の考古学者と人類学者にとっては,最大の謎のまま今日に到っている。2000 年に発覚した「前期・中期旧石器時代遺跡発掘ねつ造事件」は,日本列島人類文化の起源をめぐる研究を白紙に戻した。いまなお,さまざまな考え方にもとづいて,再構築がはかられているが,
誰もが納得する定説はまだない。

 ここで,さきほどの問いかけを,次のように言い直してみよう。
「私たちと同じ文化的・社会的な能力をもった現代人(ホモ・サピエンス)が,日本列島に登場したのはいつで,どんな足跡を残したのか。」

 現代人は,日本列島から遠くアフリカ大陸で16 万年前を前後する時代に進化し,旧石器時代のうちに旧大陸とオーストラリアに移住・拡散したとする考えをもとに,世界各地で現代人がいつどのように登場するのか探求されている。

 現代人の登場を示す考古学的な証拠には,動物や人物を象った芸術作品,装身具,巧みに加工された骨の道具,体系的で多様な石器作りの技術などがあげられている。
また,海洋や高山など自然環境の障壁を,文化的な手段―道具―を使って乗り越えて新天地をひらいたり,石器や装身具の原材料を広域にわたって流通させるようなネットワーク作りなど,現代社会のいしずえとなる社会的な営みは,現代人の登場によってはじまった。

 ところで,黒耀石というガラス質の岩石は,日本列島の旧石器時代から縄文時代にかけて約3万年のあいだ連綿と石器の原材料に使われた。ところが,黒耀石の原産地は,関東中部地方では,氷河時代には住むには適さない1500m を前後する山岳部や本土から50km 離れた太平洋上にある。考えてみてほしい。
「最初」に黒耀石を利用した人々は,当然,黒耀石原産地のありかを知らなかったはずである。最初の黒耀石発見者たちは「パイオニア」と呼ぶに相応しい。黒耀石利用の「パイオニア」たちは,どのようにして原産地を発見したのか。そして,それはいつだったのか……。

 今回の特別展では,日本列島人類文化の起源の謎をめぐる,仮説の一つを紹介する。
はたして,黒耀石利用の「パイオニア」たちは
日本列島をひらいた「パイオニア」でもあったのだろうか。

主  催 明治大学博物館
後  援 日本旧石器学会・日本考古学協会・日本人類学会・日本第四紀学会
問合せ TEL 03-3296-4448      FAX 03-3296-4365
主な展示品   
 【人類の進化と最終氷期の気候変動】
   ・化石人類頭骨レプリカ
   ・仙台市富沢遺跡:植物遺存体(2万年前の樹根・シカ糞など)
 【現代人的行動の登場】
   ・アルタミラ洞穴壁画レプリカ
   ・旧石器時代芸術レプリカ
 【日本列島人類文化のパイオニア期】
   ・黒耀石利用のはじまりとその確立までを物語る石器の数々
    (約3万5千年前〜3万年前)
 【氷河時代の山をひらき、海をわたる】
   ・黒耀石利用のパイオニアたちの子孫が残した石器の数々
   ・北海道白滝の大原産地と遺跡群の出土石器
   ・韓国と共通する九州の旧石器時代の石器
 【後氷期の山をひらき、海をわたる】
   ・黒耀石原産地の衰退期ににぎわった安山岩原産地の石器
   ・「山の黒耀石の民」:地下採掘された黒耀石
   ・「海の黒耀石の民」:陸揚げされた神津島・姫島産黒耀石
  
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