Museum

博物館

学芸員 外山 徹(商品部門)

学芸員 外山 徹(商品部門)

 専攻は地域文化史、博物館学。伝統的工芸品や歴史民俗資料をはじめとする、有形・無形、新・旧の文化資源を有効に活用した地域づくりのあり方を研究目標とする。また、モノ資料を扱うという博物館の特性を生かした教育法のあり方についても、諸外国の事例を比較検討しながら取組を進めている。

これまで手がけた展覧会

明治大学商品博物館
1995 地域と伝統工芸Ⅱ ~現代に生きる伝統の技と美~
1996 濃尾のやきもの(赤津焼・美濃焼)
1997 東北地方の馬と伝統工芸(相馬駒焼・大堀相馬焼・三春駒・三春人形)
1998 飛騨高山の伝統工芸(飛騨春慶・渋草焼)
1999 阿波 藍の伝統工芸(筒描藍染・阿波正藍しじら織・阿波和紙・大谷焼)
2000 関東の織物・染色(東京染小紋・本場結城紬・桐生織・伊勢崎絣)
2001 商品陳列館の半世紀
明治大学博物館
2007 特別展 明治大学所蔵村絵図の世界 故郷の原風景を歩く
2008 企画展 瀬戸赤津焼—伝統的工芸品の経営とマーケティング—
2009 特別展 東アジア・海のシルクロードと“福建” 〈共催展〉
2010 企画展 ことわざワールドへようこそ—時田昌瑞ことわざコレクションのすべて—
2011   特別展  漆器 JAPANWARE  文理融合型研究から見えてきた 漆の過去・現在・未来
2013 驚きの博物館コレクション展!(商品・刑事部門関連・名古屋市博物館にて開催)
2014 企画展 有田焼—商品の伝統・進化・変容
         明大博物館クロニクル —過去・現在・そして、未来—
2016 企画展 備前焼の新たな価値創造
2017 特別展 鳥取の工芸文化—手仕事の近世、近代、そして現代—
2019 特別展 見えているのに見えていない!立体錯視の最前線(共同企画)
2021 企画展 因・伯・雲のやきもの—山陰の手仕事から
2022 企画展 こ・と・わ・ざー風刺とユーモア

著書・論文

2022
『武州高尾山信仰の地域的展開』(岩田書院) ※単著
2021
 資料紹介 「精陶社関係資料について」(『明治大学博物館年報』2020年度)
2020
『髙尾山歴史の散歩道』(ふこく出版)※単著
2019
 英国の博物館教育における展示物の見せ方について—ワークシートの設問分析を通して—(『明治大学学芸員養成課程紀要』30)
鳥取県及び島根県出雲地方における陶磁器生産の産地特性(『明治大学博物館研究報告』24)
2017
変容する備前焼の「伝統」—工芸品の「伝統」をどう捉えるか—(『明治大学博物館研究報告』22)
『鳥取の工芸文化—手仕事の近世、近代、そして現代—』(2017年度明治大学博物館特別展図録)※単著
2016
米沢藩における漆液の採集プロセスについて(『明治大学博物館研究報告』21)
近世中後期における髙尾山信仰の地域的展開(『山岳修験』58、日本山岳修験学会)
書評 武蔵御嶽神社及び御師家古文書学術調査団編『古文書にみる武州御嶽山の歴史』(『多摩のあゆみ』161号)
2015
『博物館教育論』(講談社)=執筆分担
『ミュージアム・マネージメント事典』(学文社)=執筆分担
近世本末下位寺院の所持地形成に関する一考察(『明治大学博物館研究報告』20)
2014
『髙尾山薬王院の歴史』(ふこく出版)※単著
内藤藩における藩祖家長と子息元長の霊神勧請関係史料について(『明治大学博物館研究報告』19)
『大学生のための博物館学芸員入門』(技報堂出版)=執筆分担
2013
『驚きの博物館コレクション展!』(同展実行委員会)※共著
伝統的工芸品は古美術の模倣か?~旧明治大学商品陳列館における伝統的工芸品収集~
瀬戸赤津焼の「伝統」への再評価(明治大学博物館・南山大学人類学博物館編『博物館資料の再生』岩田書院)
2012
これまでの議論を振り返って(『明治大学学芸員養成課程年報』27・特集日本の地域博物館シンポジウム9)
伝統工芸有田焼の商品開発動向—歴史的前提から第2次大戦後・現代まで—(『明治大学博物館研究報告』17)
髙尾山薬王院をめぐる宗教者群像(『多摩のあゆみ』145)
『とっておきの高尾山』(揺籃社)※共著
2011
『武州髙尾山の歴史と信仰』(株式会社同成社)※単著
『漆器 JAPANWARE 文理融合型研究から見えてきた漆の過去・現在・未来』(2011年度明治大学博物館特別展図録)※編著
2010
英国地方都市の博物館と歴史展示(『明治大学博物館研究報告』15)
2009
食器としての赤津焼の受容過程と流通機構に関わる諸問題(『明治大学博物館研究報告』14)
『大名と領地—お殿様のお引っ越し—』(2009年度特別展図録)※共著
2008
伝統的陶器の販売戦略—赤津焼(愛知県)を事例に—(『明治大学博物館研究報告』13)※共著
書評 縣敏夫『髙尾山の記念碑・石仏』(『多摩のあゆみ』130)
2007
『半田稲荷神社の歴史と文化財』(葛飾区教育委員会)※共著
伝統的工芸品の経営とマーケティング 赤津焼(愛知県)・産業と経営の現状(『明治大学博物館研究報告』12)※共著
『明治大学所蔵村絵図の世界 故郷の原風景を歩く』(2007年度特別展図録)※編著
2006
英国の地域博物館における教育手法に関する一考察—ワークシートの設問分析を通して—(『明治大学博物館研究報告』11)
2005
博物館教育法についての問題提起—実物資料の観察を不可欠とする教育論への展望—(『明治大学博物館研究報告』10)
『髙尾山薬王院文書を紐解く』(ふこく出版)※村上直・岩橋清美・吉岡孝と共著
髙尾山信仰の展開と多摩地域—近世から近代への展望
(馬場憲一編『歴史的環境と地域づくり』名著出版)
内藤家文書が世に出るまで(明治大学博物館『特別展 江戸時代の大名』)
2004
生きた文化財・伝統的工芸品の継承に関する現状と課題(『明治大学博物館研究報告』9)
『江戸を知る事典』(東京堂出版)=分担執筆
書評 大桑斉編『論集仏教土着』(『日本歴史』673)
92・93年度大会をふり返って—社会的権力から「儀礼」「文化」へ(『関東近世史研究』55)
2003
学校団体の博物館見学受入にあたっての諸課題—中学・高校生の団体見学アンケート分析を通して—(『明治大学博物館研究報告』8)
2002
インタラクティブ系博物館建設にあたっての諸課題 ~ティム・コールトン著 染川香澄ほか訳『ハンズ・オンとこれからの博物館』を受けて(『明治大学博物館研究報告』7)
渋江白髭神社の概要
渋江白髭神社の神仏分離
四つ木白髭神社の概要
(以上、『渋江・四つ木白髭神社の歴史と文化財』葛飾区教育委員会)
2001
英国の博物館教育における“思考方法”についての一考察 —ロンドン市立博物館「ギャラリー・パック」を素材として—(『明治大学博物館研究報告』6)
第7章 寺院と神社(『袖ヶ浦市史』通史編2 近世)
書評 澤博勝著『近世の宗教組織と地域社会』(『歴史学研究』752)
書評 地方史研究協議会編『都市近郊の信仰と遊山・観光』(『関東近世史研究』49)

所属学会

関東近世史研究会
地方史研究協議会
日本ミュージアム・マネージメント学会
歴史学と博物館のあり方を考える会