東京大学の中内啓光教授と明治大学の長嶋比呂志教授の研究グループは,ヒトiPS細胞を用いて,ブタの体内で人間の膵臓をつくる研究を開始することを,文部科学省の生命倫理・安全に関する専門委員会で明らかにしました。
本研究は,膵臓ができないように遺伝子操作を施したブタの胎仔に,人間のiPS細胞を培養したものを移植し,人間の膵臓ができるかどうかを調べるものです。
現在は,ヒトの細胞が混ざった動物の受精卵を胎内に戻して育てることは禁じられているため,まず胎仔を使って膵臓を作る計画です。
iPS細胞はさまざまな細胞に分化する能力があるため,再生医療への応用が期待されています。
本研究により,将来的には,人間に移植可能な臓器の作製が可能となることが期待されています。
また,本件は以下の通り,多くの報道機関に取り上げられています。
【報道一覧】
読売新聞
NHK
時事通信
47NEWS
MSN産経
【リンク】
研究室HP:
http://www.isc.meiji.ac.jp/~nagaslab/index.html
明治大学バイオリソース研究国際クラスター:
http://micbr.com/index.html