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職員インタビュー 成田 智紀

研究に関わるコンサルティング



私の所属している研究知財事務室の業務は、教員が外部(国や企業)から獲得した研究費及び内部(明治大学内)から教員へ配分される研究費の管理、そしてその使用に関するルールを整備することをはじめ、研究機関の管理、研究者の任用、外部資金獲得へのサポート、研究環境の整備、研究に係る各種契約等の管理、特許等知的財産の管理と、その業務は多岐に渡ります。
その中でも私は、大学内部の研究費である特定個人研究費と、教員が国際学会に参加する際の資金助成制度である国際学会参加渡航費助成の業務を担当しています。どちらの業務も、費用支出にあたる条件や書類が整っているかを精査することが主な業務となっています。一見すると無機質な単純作業のように思えますが、複数ある複雑なルールに則り、教員への負担が最小限になるように教員とコミュニケーションを取りながら相談に応じることや、制度・運営の問題を見つけ、解決をしなければならないことが多くあります。そういった意味では、一種のコンサルタント業務のようであり、大きなやりがいを感じています。

1日のスケジュール



研究知財事務室での業務スケジュールは以下の通りです。
基本的に研究費用処理のための書類確認が主な業務となりますが、研究費処理の問題改善のためにヒアリング等を実施し、研究環境や制度の整備・制定に関する資料作成、打ち合わせ等も大きな業務の一つとなっています。
私自身、入職前までは職員の仕事というと「オートマティック」な単純作業の多いイメージを持っていましたが、実際働いてみると制度や運用、ルールの本質を理解し、効率的に高い効果を得るための提案や意見が求められる場面も少なくありません。
9:00-10:00 メールチェック
教員からの特定個人研究費に関する質問事項への回答
特定個人研究費使用のルールについて他部署とのやりとり
10:00-11:30 特定個人研究費の書類処理
11:30-12:30 昼食
12:30-17:00 特定個人研究費・国際学会参加渡航費助成に関する書類処理
教員からの研究費に関する問い合わせの対応
研究費処理の問題改善に関する資料作成
17:00- 費用支出に関する新提案やルール整備のための周辺調査・資料作成
他部署や教員へのヒアリング等

教育と研究の柱を意識する



入職から5年目まで商学部事務室に勤務していたため、教員と協同で業務を進めていく意識があります。教育メインの学部事務室から6年目に研究メインの研究知財事務室に異動したことで、教員が教鞭を取っているだけでなく、研究にも多くの時間を割いていることを感じています。研究は教育と並び大学の価値を高める大きな要素だと考えているので、教員が成果をより出せるような研究環境や制度を整えることに注力していきたいです。
今後は、本学の研究活動をより深く知ることで、教育・研究の二本柱に関わった事務室の経験を活かし、大学をより大きな視点から捉えられる職員になりたいと考えています。社会の状況や情報にも目を向けながら、大学の価値を高められるような新しい提案ができるよう、努めていきたいです。
※各職員の所属部署は掲載当時のものです