被災した岩手県陸前高田市で津波からの『逃げ地図』作成を支援しました

2014年04月17日
明治大学 震災復興支援センター

 3月15日(土)に開催された「逃げ地図」作成ワークショップに携わった大学院生から報告がありましたのでご紹介します。
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 理工学部の山本俊哉研究室は、東日本大震災の直後から岩手県陸前高田市を拠点に、震災復興支援活動を進めています。その活動の一環として、2014年3月15日に陸前高田市小友地区コミュニティセンターで開催された「逃げ地図」作成ワークショップの準備・運営に協力しました。主催は地元のコミュニティ推進協議会と消防団で、陸前高田まちづくり協働センターが共催し、明治大学震災復興支援センターが後援しました。

 「逃げ地図(正式名称:避難地形時間地図)」とは、津波浸水地域から高台の避難場所までの避難経路と時間を色分けすることで可視化することのできる地図であり、防災教育や避難計画の検討に活用されます。今回のワークショップには、消防団員や小友小学校PTA関係者など約30名が参加し、合計4種類の逃げ地図が作成されました。山本俊哉研究室からは山本俊哉教授のほか大学院生と4年生の合計10名参加し、日建設計震災復興ボランティア部の人たちとともに、地元参加者の話の聞き役となり、逃げ地図の作成を支援しました。

 3年前の震災では、車で避難をする人が多く避難所周辺の道路が車で埋まってしまい、緊急車両が通行できないという事態を招いてしまいました。しかし、高齢者が多いこの地区では避難に車は不可欠です。そこで、車が通行可能な道路と浸水区域の交点を避難目標ポイントとした地図と、車での避難が困難である避難目標ポイントも含めた地図の2種類を、対象エリアの東西それぞれで作成しました。その結果、車での避難が困難な道路でも、徒歩で非難することで避難時間を10分近く短縮することができるエリアもあることが明らかになりました。
 また、作成された地図をもとに行われたディスカッションでは、避難経路をわかりやすく表示する標識が必要なのではないか、避難所に駐車場を増やすべき、整備が必要な避難道路はどこか、などといった意見が出され、消防団の避難誘導の方法を点検するためのツールとしての逃げ地図の有用性も明らかになりました。

 今回の逃げ地図ワークショップで明らかになった避難時のリスクや提案、またワークショップの今後の展開が、これからの地区防災計画や避難計画の検討材料になることが期待されます。
  理工学研究科新領域創造専攻
博士前期課程1年 
山本俊哉研究室 
白幡玲子
 

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