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特定課題研究ユニット詳細 2006年度

バイオ資源化学研究所

研究所名 バイオ資源化学研究所
研究課題名 ・バイオ資源を活用した機能性材料の開発研究
・バイオ資源の有効利用に関する研究
・酵素や微生物を利用する有機合成反応の開発と応用
研究所概要 (研究目的・成果達成のイメージ)
 植物性資源である漆樹液,カシューナットシェルオイル,リグニン,植物性油脂,天然樹脂,植物性のエッセンシャルオイル,テルペン化合物,多糖,糖タンパクなどを有効に活用することはグリーンケミストリー(環境に配慮した化学)として重要な研究課題であり,産業面への活用・応用を幅広く研究する。また有機合成化反応に酵素や微生物を利用して機能性材料,高分子化合物及び付加価値の高い材料を合成する手法の開発も研究する。

(研究実施概要)
 天然の植物性資源から有用な化合物を得て,それを高度に利用して機能性材料を合成する研究や,その材料を改質して機能を高める研究および,有機反応や有機化学的な合成手段を用いて機能材料を化学合成する研究を行っている。
 植物性資源として漆の木から得られる樹液,カシューの殻から得られるカシューナットシェルオイル,木材の構成成分であるリグニン,そのほか植物のエッセンシャルオイルの成分組成分析,その誘導化及び応用研究を行っている。
 また酵素触媒を用いた有機合成や,酵素を固定化して繰り返して反応に使うことができる生体触媒の開発などを研究している。

 具体的には,
バイオ資源を活用した機能材料の開発研究
a)漆液の微粒化分散と乾燥硬化性の研究
b)ハイブリッド漆の開発研究
c)ホルムアルデヒドフリーのカシューナットシェルオイル重合体の合成と応用に関する研究
バイオ資源の有効活用に関する研究
a)リグニンの有効利用に関する研究
b)シェラック樹脂の活用に関する研究
c)エッセンシャルオイルの成分組成分析と応用研究
d)漆蝋の成分組成分析と応用研究
酵素や微生物を利用した有機合成反応の開発と応用
a)リパーゼ酵素を用いた光学活性なラクトン類の合成研究
b)ラッカーゼ酵素の固定化とフェノール性脂質の重合反応への応用
について研究している。
研究者 所属 氏名
  理工学部 教授 宮腰哲雄
  理工学部 助教授 永井一清
  理工学部 講師 室田明彦
  理工学部 助手 霜鳥慈岳
  理工学部 助手 石村敬久
  理工学部 助手 本多貴之
    客員研究員 鹿又宣弘
    客員研究員 橋本和彦
    客員研究員 小川俊夫
    客員研究員 岡田文男
    客員研究員 中島秀喜
    客員研究員 吉田孝
  文学部 兼任講師 叶内敦子
研究期間 2005.4~2010.3
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