研究・知財戦略機構 学内フォーマット集
ネットワークロボット研究所
研究所名 | ネットワークロボット研究所 | ||
研究課題名 | 生活支援・生活介護のためのネットワークロボットの高度化・実用化に関する研究 | ||
研究所概要 | (2006年度の研究実施概要) (1)無線LAN等を用いたロボット間の情報通信において不可欠となる情報の秘密化について,パケットロスを想定したカオスストリーム暗号の高度化に関する研究を行った。ストリーム暗号では,パケットロスにより送受信機両側の同期が崩れ,それ以降の秘密通信が不能となる。同期を再開する方法としては,システム内の内部状態変数をパケットごとに初期化する手段以外ないものと判断した。 一方,パケットの長さはプロトコルによって20~1500バイトであり,クラッキングを想定したとき,異なったパラメータによるアクセスでは,いち早く復号不能になることが求められる。 本研究では,パラメータミスマッチ時には,利用するパラメータ鍵によらず3~4サンプルで復号不能となるボルテラフィルタ型秘密通信システムを提案した。 (2)今年度は,マイクロフォンアレーを使った音源分離についての研究を行った。複数のマイクロフォンを使って特定方向のみの音声を抽出する実験を行い,良好な結果を得た。人間は人と話をするときに相手の顔を見ながら話をする。そこで,真正面の音声のみを抽出することによって周りの音声を雑音とみなして除去する。これによりテレビを見るときにテレビの音声だけを抽出することが可能となり,周囲の音声を雑音として削除できることになる。従来の補聴器ではテレビの音声と周囲の音声との区別が付かず非常に聴き苦しい音声となる。本研究による成果はこのような問題点を解決すると共に,音声認識の前処理として認識精度の向上に利用できる。これらの研究成果は関連する学会に報告済みである。 |
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研究者 | 所属 | 職 | 氏名 |
理工学部 | 教授 | 鎌田弘之 | |
理工学部 | 教授 | 石田義久 | |
理工学部 | 教授 | 井家上哲史 | |
理工学部 | 教授 | 岡栄一 | |
理工学部 | 教授 | 小野治 | |
理工学部 | 講師 | 三浦登 | |
研究期間 | 2005.4~2010.3 | ||
リンク |